Shiba Inuの保有アドレス数が初めて160万件を超えた。価格調整を受けて時価総額順位は31位に後退したが、新規ウォレットの増加や取引所からの純流出など、オンチェーン指標では蓄積を示す動きが続いている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは7月4日(現地時間)、Shiba Inuについて、時価総額ランキングは30位圏外に後退した一方で、オンチェーン指標と取引所フローは買い増しを示唆していると報じた。
Shiba Inuは7月初旬の反発局面で一時、時価総額29位まで浮上した。ただ、上昇は続かなかった。価格は約0.0000045ドルから0.0000043ドル台へ水準を切り下げ、足元では0.000004399ドルで推移している。時価総額は25億9000万ドルで、NEAR Protocol(NEAR)とCronos(CRO)を下回る31位となっている。
一方、ネットワーク指標は改善している。Etherscanによると、Shiba Inuの保有アドレス数は160万件に達した。7月に入ってから新たに増えたウォレットアドレスも1700件を超えた。足元の軟調な値動きを売りシグナルではなく押し目買いの機会と受け止める向きがあることをうかがわせる。
取引所フローも同様の傾向を示した。直近24時間では、投資家が取引所から約4451億SHIBを引き出した一方、同期間の流入は3937億2000万SHIBだった。差し引きでは513億8000万SHIBの純流出となる。市場では一般に、資産を取引所外の個人ウォレットへ移す動きは、長期保有を前提とした蓄積シグナルと受け止められる。
もっとも、取引所に残る保有量はなお高水準だ。取引所保有量は86兆9700億SHIBに上る。直前には約6650億SHIBが取引所へ流入していただけに、その後の純流出は相対的に目立つ動きといえる。
季節性は一様ではないものの、7月のパフォーマンスは総じて悪くない。Shiba Inuは2021年7月に28.5%下落し、過去最低の7月成績となったが、2022年7月は13.4%上昇、2023年7月も11.8%上昇した。2024年7月は7.47%下落した一方、翌年7月は8.92%高で終えた。今年7月も序盤の上昇分を一部失ったものの、現時点では4.74%高を維持している。平均の7月リターンは0.47%、中央値は6.82%だった。
テクニカル面でも短期反発への期待が出ている。アナリストによると、4時間足では23日移動平均線が50日移動平均線を0.000004346ドル近辺で上抜ける「ミニ・ゴールデンクロス」が確認された。直近では売り圧力より買い圧力が優勢に転じつつある可能性を示すという。
一部アナリストは短期の目標レンジとして0.00000470~0.00000480ドルを挙げる。現在値からみると約9%の上昇余地がある計算だ。ただ、200日移動平均線は依然として現値を上回っており、買いの勢いが鈍れば強い上値抵抗として意識される可能性がある。
Shiba Inuは価格面では時価総額30位圏を割り込んだ一方、保有アドレス数の増加、取引所からの純流出、短期テクニカルの改善が同時に進んでいる。今後は200日移動平均線を上抜けられるかに加え、取引所外へ移った資産が実際に中長期保有につながるかが焦点となる。