Rippleが7月初旬、自社ステーブルコイン「RLUSD」の発行を拡大した。7月1〜2日の2日間での発行額は計2億9160万ドルに上り、このうち約77%をXRPLが占めた。ただ、6月末に大規模なバーンが実施されており、今回の動きは単純な供給増というより、XRPLとEthereum間の供給調整とみられる。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが3日(現地時間)に報じた。コミュニティ運営のRLUSDトラッカーの集計によると、2日間の発行額のうちXRPLは2億2580万ドル、Ethereumは6580万ドルだった。
7月1日の発行はXRPLに集中した。RippleはまずXRPL上で1100万RLUSDを発行し、その後も60万ドル〜99万5000ドル規模の小口発行を短時間に繰り返した。
同日後半には、XRPLで6530万ドルを追加発行し、約1時間後にはさらに7885万ドルを発行した。この7885万ドルは、5月20日にXRPLで2億ドルが発行されて以降、単一のRLUSD発行としては最大規模となった。
7月1日の発行総額は1億6980万ドルで、バーンは15万ドルにとどまった。発行額の大半にあたる1億6950万ドルはXRPLで処理され、15万ドルのバーンはEthereumで発生した。
一方、7月2日は発行の一部がEthereumに振り向けられ、同日の終盤にはXRPL供給の一部がバーンされた。発行総額は1億2180万ドル、バーン総額は6810万ドルだった。
ネットワーク別では、XRPLで5630万ドルを発行する一方、5810万ドルをバーンし、差し引きで減少した。Ethereumは6550万ドルを発行し、990万ドルをバーンしたため、純増幅はXRPLを上回った。
2日間の累計では、RLUSDの総発行額は2億9160万ドル、総バーン額は6825万ドルとなった。XRPLは2億2580万ドルを発行し、5810万ドルをバーンしたことで、純増は1億6770万ドル。Ethereumは6580万ドルを発行し、1005万ドルをバーンし、純増は5575万ドルだった。
もっとも、今回のXRPLでの発行拡大を、そのまま供給増とみるのは難しい。オンチェーンデータによると、Rippleは6月30日にXRPLで約1億4630万ドル相当のRLUSDをバーンしている。当日の発行分を反映しても、供給は純減で1億3610万ドル減少した。
直近7日間でも、XRPLでは2億580万ドルをバーンする一方、2億4600万ドルを発行している。このため、足元2日間のXRPLでの発行増の相当部分は、6月末に償還または回収されたトークンを補う動きと解釈できる。
実際、Rippleは7月初旬の発行拡大と並行して、ネットワーク間の供給配分も調整している。現在のRLUSD総供給量は、2ネットワーク合計で16億3400万ドル。このうちXRPLは8億4450万ドルで51.7%、Ethereumは7億8983万ドルで48.3%を占める。
直近の発行はXRPLに偏ったものの、RLUSDの供給構造は引き続きXRPLとEthereumの両建てで維持されている。今回の発行拡大は、RippleがRLUSD供給を両ネットワーク間で機動的に調整していることを示した。先行する大規模バーンの補填という側面も強く、単純な供給拡大と捉えるのは適切ではなさそうだ。