Teslaは米マイアミ西部の一部エリアでロボタクシーの運行を開始した。サービス区域は当面、限定的にとどまる見通しだが、Xに投稿された映像では車内に安全要員を置かない走行も確認されており、WaymoやZooxが展開する自動運転配車市場での競争力に関心が集まっている。
Engadgetによると、Teslaは7月4日(現地時間)、Xを通じてマイアミの限定エリアでロボタクシーの運行を始めたと発表した。
今回の立ち上げは、今年初めにダラスとヒューストンでサービスを始めた際と同じく、運行エリアを絞ってスタートする形となった。初期段階では混雑する中心部を避け、対象地域を限定している。マイアミでも市内全域ではなく、西部の一部区画での運行にとどまった。
一方、市場の関心は実際の運用形態にも向かっている。Xに投稿された動画では、利用者が車内に安全要員のいないTeslaのロボタクシーに乗車する様子が確認された。
Teslaは、テキサス州オースティンで自動運転配車サービスを初めて始めた際にも、車内に安全要員を同乗させるかどうかを巡って議論を呼んだ。今回のマイアミでも、安全要員なしで車両が走行する場面が確認されたことで、運用方針に改めて注目が集まっている。
サービス範囲は当面、限定的に維持される可能性が高い。Teslaはダラスとヒューストンでも都市中心部の外縁から運用を開始した。ただ、先月にはオースティンで運行範囲を大都市圏全体へ広げた経緯があり、マイアミでも今後の拡大が焦点になりそうだ。
Teslaがマイアミを選んだ背景には、すでに自動運転配車市場が立ち上がっていることがある。Waymoは1月からマイアミで自動運転ロボタクシーサービスを運営している。Amazon傘下のZooxもマイアミでの展開を視野に、今年から従業員向けの試験運行を始めている。マイアミは複数の事業者が競う市場になりつつある。
そのため今回の展開は、単なる運行エリアの追加にとどまらない。米南部の主要都市で自動運転配車サービスの足場を広げる動きと位置付けられる。Teslaは米国内のさらなる都市展開方針も示しており、ロードマップにはフェニックス、ラスベガス、フロリダ州オーランド、タンパが含まれる。
今後の焦点は、マイアミで始まった限定運行がオースティンのように市内全域、あるいは大都市圏へ広がるかどうかだ。あわせて、WaymoとZooxが先行する市場で、Teslaが安全要員を置かない運用を通じて競争力を示せるかも問われる。マイアミは、Teslaのロボタクシー全国拡大戦略を占う試金石となりそうだ。