XRPに反発の兆しが出ている。チャート上では二重底形成が意識されているが、本格的なトレンド転換を見極めるには、1.28〜1.29ドルのネックラインを終値で上抜き、その水準を維持できるかが焦点となる。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが4日、こうした見方を伝えた。足元の値動きには反発余地があるものの、主要なレジスタンスを明確に突破するまでは、パターン完成と判断するのは難しいとしている。
XRPは2026年に入ってから下落圧力にさらされてきた。ただ、6月初旬から7月初旬にかけての推移を見ると、売り圧力の鈍化を示す兆候も出始めている。市場の注目は、二重底のネックラインとされる1.29ドルに集まっている。
今回のパターンは、5月末にXRPが1.28〜1.30ドルのサポート帯を割り込んだ後に形成が進んだ。6月初旬には1.05ドルで1つ目の安値を付け、6月5日の出来高は2億8177万XRP、翌6日も1億4136万XRPと高水準だった。
その後、XRPは6月15日に1.29ドルまで反発し、ネックラインを形成したが、上昇は続かなかった。売り圧力が再び強まり、6月26日には1.0092ドルまで下落して2つ目の安値を記録した。2番底が1番底をわずかに下回った点については、弱気のだましとなる可能性も示唆されている。
出来高の推移も、売り圧力の鈍化を示している。6月26日の出来高は1億4500万XRPで、6月初旬の急落局面を下回った。価格が安値を更新しても出来高が膨らまなかったことは、下げの勢いが弱まりつつある可能性を示す。
もっとも、反発の確度はなお高いとは言えない。足元の出来高は、6月5日に記録した水準の約30%にとどまっており、上昇の勢いには力強さを欠く。
7月に入ってからは短期的な持ち直しも見られた。XRPは7月1日に1.02〜1.07ドルのレンジを上抜け、その後は3日続伸して1.1385ドルまで上昇した。上抜け当日の出来高は8797万XRPで、前日の6600万XRPから増加。その後も8400万XRPを上回ったが、急落初期の大商いと比べると勢いは限定的だった。
需給面では追い風もある。XRPの現物ETFには資金流入が続いており、累計流入額は約14億7000万ドルに達した。取引所からの流出量も、6月22日の4070万XRPから約1億2300万XRPへ拡大した。ただ、こうした好材料は価格モメンタムにまだ明確には反映されていない。
短期的には、ネックラインに到達する前にも複数の上値抵抗をこなす必要がある。まず44日移動平均線が位置する1.17ドルが最初のレジスタンスとなり、その上には0.382フィボナッチ戻しの1.18ドル近辺が控える。
保有分布の面でも、この水準帯には売り圧力が出やすい。1.18〜1.19ドルには約2280万XRP、1.21〜1.22ドルには約2740万XRPが集中しており、含み損の縮小した投資家の売りが出る可能性がある。
ネックラインを明確に突破した場合の次の目標価格は1.57ドルとされる。これはパターンの深さ0.28ドルをネックラインに加えた水準で、5月14日に付けた直近高値1.5496ドルにも近い。同水準は、その後の下落局面に入る前、強い上値抵抗として機能していた。
一方で、中期基調はなお弱い。XRPは2025年に3.50ドルを上回った後に始まった大幅な下落トレンドから、依然として抜け出せていない。今回の二重底は、あくまで反転を示す初期段階のサインにとどまっており、市場ではまず1.28〜1.29ドルの突破と定着を見極める必要があるとの見方が強い。