XRPが長期テクニカル上の重要なサポート帯に再び接近しているとの見方が出ている。過去の相場サイクルでは同様の局面から上昇に転じた例がある一方、足元では売り圧力の継続を示すシグナルも確認されており、相場の分岐点として注目を集めている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが現地時間4日に報じたところによると、アナリストのチャートナードは、XRPが直近の下落を経て、3カ月足ベースのガウシアンチャネル上限ラインに再接近していると分析した。
チャートナードは、この水準について、単なるテクニカル上の節目ではなく、過去10年の複数の相場サイクルで繰り返し意識されてきた重要帯だと位置付けた。XRPは2017年、2020年、2023年にも同指標を試した後、強い上昇局面に移行しており、2026年も類似した値動きが再現される可能性があると説明している。
同ラインは現在、0.86ドル(約129円)近辺に位置する。ただ、ガウシアンチャネルは時間の経過とともに変動する動的な指標であり、対象となる価格帯も段階的に切り上がる可能性がある。過去の局面でも、このラインに接触した直後に必ず反発したわけではなく、いったん下回った後に持ち直し、持続的な上昇トレンドに移行したケースがあったという。
今回の分析の背景には、直近の大幅下落がある。XRPは2025年7月に3.65ドル(約548円)を付けた後、2026年6月には1.0098ドル(約151円)まで下落した。およそ11~12カ月で下落率は約72%に達した。チャートナードは、この急落について、過度な悲観を示すものというより、過去に大きな反発へつながった調整局面に近いとの見方を示した。実際、XRPは2018年の高値から96%下落した後にも反発局面を経験している。
もっとも、直ちにトレンド転換が起きるとはみていない。チャートナードは、足元のヘイキンアシのローソク足が、上ヒゲのない大きな陰線を継続的に形成しており、売り圧力が依然として強いサインだと指摘した。短期的にリリーフラリーが入る可能性はあるものの、大勢では明確な底打ちが確認されるまで下落基調が続く可能性があるとしている。
同氏はこの局面を、複数のテクニカル要因が重なる注目局面だと評価した。下落モメンタムが残る一方で、長期サポート帯が近づいており、中長期の買い場を見極める上で重要な分岐点になり得るという。市場が「歴史的なエントリーポイント」に近づいている可能性にも言及し、現時点で買いを検討する投資家にとって、下方リスクは以前より低下している可能性があると述べた。
市場価格は短期的には反発している。XRPは直近1週間で約11%上昇した一方、24時間ベースでは0.57%下落しており、この戻りが中長期のトレンド転換につながるかどうかはなお見極めが必要だ。
チャートナードはあわせて、いかなるテクニカル指標も将来の価格を確実に予測できるわけではないと強調した。過去のパターンが繰り返される可能性はあるものの、今回も同様の展開になる保証はないとしている。
今回の分析では、短期的な弱さと長期サポート帯への接近が同時に進んでいる点が焦点となる。過去サイクルと現在の位置を同じ指標で比較しつつ、テクニカル分析の限界も示した格好だ。