Anchorage DigitalはBinanceと提携し、機関投資家向けにオフエクスチェンジ決済(Off-Exchange Settlement)サービスを提供する。投資家は暗号資産や現金を取引所に預託せずにBinanceで売買できるようになる。米Cointelegraphが現地時間1日に報じた。
この仕組みでは、投資家の資産をAnchorage Digitalのカストディ口座で管理する。Anchorage Digitalは米連邦認可を受けた暗号資産銀行で、預け資産は取引所に移さず保管できる。
機関投資家は、Anchorage Digitalに預けた暗号資産や米ドル預金を担保として活用し、Binanceが求める証拠金要件を満たせる。資産を事前に取引所へ移す必要はなく、決済が完了するまで独立したカストディ機関で管理される。
今回の提携は、機関投資家の暗号資産市場参入を妨げてきた要因の1つである、取引所の相手先リスクの抑制を狙うものだ。事前預託を前提としない仕組みにすることで、伝統金融市場における「カストディと執行の分離」に近いモデルになるとCointelegraphは伝えている。
2026年に入り、機関投資家向け暗号資産取引では同様の枠組みが広がっている。BitMEXは4月、Zodia Custodyと協業し、機関投資家が分離されたカストディ口座に担保を置いたままデリバティブ取引できるようにした。Bitgetも6月、Fireblocks Off Exchangeと連携し、資産を投資家管理下の担保保管口座に置いたまま取引を支援した。
KuCoin Institutionalも1月、Seful MirrorXプラットフォームを統合した。第三者カストディ下で取引を行い、4時間ごとにオフチェーンで決済する体制を整えた。