主要暗号資産3銘柄はいずれも重要な移動平均線を下回って推移している(写真=Reve AI)

暗号資産市場の地合いが全般に弱含む中、XRPが主要なサポートラインとみられてきた1.3ドルを一時割り込み、投資家心理はさらに冷え込んでいる。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)も主要移動平均線を回復できずにおり、市場では短期反発よりも追加調整を警戒する見方が強まっている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが2日(米東部時間)に報じたところによると、XRPはここ数カ月の売り圧力を受けて高値・安値ともに切り下げる展開が続き、直近では1.05ドル近辺まで下落した。年初来安値圏に迫る水準だ。

テクニカル面でも弱気シグナルが続いている。XRPは3月以降に形成された下降トライアングルを下抜けた後、追加のサポートも失った。下降トライアングルは一般に下落継続を示唆するパターンとされ、今回の値動きもその見方を裏付ける形となった。

50日、100日、200日の各移動平均線はいずれも下向きで推移している。特に200日移動平均線が位置する1.51ドルを回復しない限り、本格的なトレンド転換は見込みにくいとの見方が出ている。

商いの面でも売り優勢が鮮明だ。下落局面では出来高が増えた一方、反発局面では買いが広がらず、投資家が積極的な押し目買いに動いていない兆候と受け止められている。

もっとも、短期的な反発余地が完全に失われたわけではない。相対力指数(RSI)は35前後まで低下し、売られ過ぎの水準に近づいた。過去にもこの水準で自律反発が見られた例はあるが、RSIだけで長期トレンドの反転を判断するのは難しいとの見方が市場では大勢だ。

ビットコインも同様に下押し圧力にさらされている。直近では上昇チャネルが崩れ、価格はレンジ下限まで押し戻された。足元では5万7000〜5万8000ドルのサポートが試されている。

テクニカル面では、50日、100日、200日の各移動平均線がそれぞれ6万3000ドル、6万8000ドル、7万6000ドル近辺に位置しており、長期トレンドはなお弱い。直近の反発局面でも、これらのレジスタンスを回復できないまま再び失速した。

出来高の推移も懸念材料となっている。ここ数週間で最も大きな商いは上昇局面ではなく下落局面で発生した。6万ドル前半では一部に押し目買いも見られたが、流れを変えるには力不足だった。市場では、現在のサポートを下抜けた場合の次の主要な下値めどとして5万2000ドルを挙げている。一方、RSIも35前後まで低下しており、一段安ではなく短期反発に向かう余地も残している。

イーサリアムも弱気局面を脱し切れていない。直近の反発は不発に終わり、価格は再び1600ドル近辺まで下落した。4〜5月に形成された下降ウェッジも、上放れではなく下放れで終わった。

足元のイーサリアムは、50日移動平均線(1690ドル)、100日移動平均線(1850ドル)、200日移動平均線(2280ドル)のいずれも下回って推移している。このため、短期的には1690ドルを回復できるかどうかが最大の分岐点となる。

一方で、イーサリアムは他の主要暗号資産に比べて相対的な底堅さを保っているとの見方もある。価格がサポート帯に近づくたびに買いが入り、出来高も比較的安定しているためだ。RSIは38前後と弱さを示しているものの、極端な投げ売り局面とみるのは難しいとの評価が出ている。

目先の焦点は、3資産がいずれも弱気トレンドにある中で、反発の条件がそれぞれ異なる点にある。XRPは1.51ドルを回復しない限りトレンド転換を論じにくく、ビットコインは5万7000〜5万8000ドルのサポートが次の下落余地を左右する。イーサリアムは1690ドルを取り戻せるかが、短期的な方向感を見極めるうえでの分岐点となっている。

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