ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官は2日、量子技術をAIに続く国家の成長エンジンと位置付け、未来社会を支える中核技術として育成していく考えを示した。量子分野では国家レベルの大規模投資と育成計画が必要だと訴えた。
ペ副首相は、ソウル市の東大門デザインプラザ(DDP)で開かれた「Quantum Korea 2026」開幕式の祝辞で、「AIの次に来るのは量子だ」と述べ、「量子は今後、未来社会を形づくるうえで重要な役割を担う」と強調した。
Quantum Koreaは2023年に始まったイベントで、各国政府関係者や研究者、量子分野の先導企業が集まり、最新技術や政策を共有する韓国の代表的な量子関連イベントだ。
ペ副首相は、現在のAIの演算方式について「極めて多くの費用と電力を必要とする」と指摘し、「いずれ限界に達する」との見方を示した。そのうえで、汎用人工知能(AGI)が日常生活に広く浸透するには、コンピューティング技術の発展と商用化が不可欠だと説明した。
さらに、量子技術はコンピューティングにとどまらず、センシングや暗号など幅広い分野で活用が広がるとの認識も示した。特に暗号分野では成果が現れていると評価した。
また同日、ペ副首相は政府の「3大メガプロジェクト」にも言及し、量子分野でも国家規模の投資と育成計画が必要だと改めて強調した。政府はこれに先立ち、半導体、フィジカルAI、AIデータセンターを、「代替不可能な韓国」を実現するための3大メガプロジェクトとして打ち出している。
ペ副首相は「企業、産学、政府が力を合わせ、量子分野に対する大規模な投資計画と育成計画を発展させていかなければならない」と述べた。
一方、ソン・ギホン国会科学技術情報放送通信委員長は同日の祝辞で、国際連携の重要性を訴えた。ソン委員長は「量子技術は科学的な潜在力にとどまらず、経済、安全保障、社会全般に影響を及ぼす現実の技術になりつつある」としたうえで、「未来のイノベーションへとつなげるには、国境を越えた連帯と協力が欠かせない」と述べた。