「Quantum Korea 2026」に出展したSK Telecom。AIと6G時代を見据えた次世代量子暗号技術を紹介した。写真=SK Telecom

SK Telecomは、7月2日に開幕した「Quantum Korea 2026」で、AIと6G時代のセキュリティ需要を見据えた次世代量子暗号技術と関連ソリューションを公開した。

同社は、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)で3日間開催される同イベントに出展し、「AI・6G時代を見据えた次世代量子暗号セキュリティ」をテーマに先端技術を紹介している。「Quantum Korea 2026」は、科学技術情報通信部が主催する国内最大級の量子産業展示会だ。

会場では、次世代の量子セキュリティ技術として、光集積回路(PIC)ベースの量子鍵配送(QKD)、PICベースの量子乱数生成器(QRNG)、無線QKD、衛星QKDなどを展示した。

このうちQRNGは、10Gbps級の性能を10mm四方の超小型チップに実装したという。送受信部と光学系を一体化した「一体型QKDチップ」の開発も進めている。

無線QKDでは、地上30kmの長距離無線通信への適用を想定した技術を開発中だ。将来的な衛星搭載を視野に、技術の高度化を進める方針としている。

あわせて、デバイス向け量子セキュリティソリューションとして「Q-HSM」と「Q-SSE」も公開した。

Q-HSMは、QRNG、量子耐性暗号(PQC)、既存暗号、物理的複製防止技術(PUF)を組み合わせたハイブリッド型のワンチップソリューション。ドローン、AI監視カメラ(CCTV)、ロボットなど、6Gネットワークに接続されるエッジデバイスへの適用を想定している。

Q-SSEは、ゼロトラストベースのアクセス制御を基盤に、LLMサービスの安全な利用を支援するソリューションと位置付ける。

同社は今回の展示を機に、国防・公共分野における量子セキュリティ需要の取り込みを狙う。科学技術情報通信部や防衛事業庁など政府機関との協力を強化し、国内の量子技術エコシステム拡大につなげる考えだ。

また、開幕式ではSK Telecomのネットワーク技術担当、リュ・タクギ氏が、量子科学技術の発展に貢献した功労者として、副首相兼科学技術情報通信部長官表彰を受けた。

同氏は、未来量子融合フォーラムの代表議長などを務め、国内外の量子技術交流とセキュリティ技術の融合を主導した功績が評価されたという。

リュ氏は「今後も量子技術の発展と商用化を主導し、グローバル量子産業エコシステムの中核としての役割を果たしていく」と述べた。

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