画像=Reve AI

Cardano上のステーブルコイン時価総額が、この1週間で14.67%増加し、6039万ドルに拡大した。USDCxの大口流入と新規発行が市場の流動性を押し上げた一方で、基軸トークンのADAは軟調な推移が続いている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが1日(現地時間)、DefiLlamaの集計を基に報じた。足元の伸びは、ここ数カ月のCardanoのステーブルコイン市場で目立つ拡大局面の一つとみられており、市場では分散型金融(DeFi)エコシステムへの参加拡大を示す動きとして受け止められている。

増加の主因は大口資金の流入だ。数日前には、身元不明のユーザーが1000万ドル超のUSDCxをCardanoブロックチェーンに移転しており、この取引は市場の注目を集めた。

その後もUSDCxの供給は増えた。SNEKの共同創業者ラミが共有したデータによると、Cardanoネットワーク上では2日間で約450万ドル相当のUSDCxが新規発行された。新たに流入した資金が、エコシステム全体の流動性を押し上げた格好だ。

USDCxはCircleが支援するステーブルコインで、年初にCardanoへ導入されて以降、中核資産として急速に存在感を高めている。現在は、Cardano上のステーブルコイン時価総額6039万ドルのうち3585万ドルを占め、シェアは59.38%に達した。市場では、この伸びがクロスチェーンでの流動性需要の高まりを反映しているとの見方が出ている。

ステーブルコイン流動性の増加は、Cardanoの総預かり資産(TVL)にも波及した。TVLは週初に約8200万ドルまで上昇したが、その後はADA価格の下落に合わせて7500万ドル前後まで低下した。ただ、アナリストの間では、足元のステーブルコイン流動性の積み上がりが、今後のDeFi拡大の基盤強化につながる可能性があるとの見方が出ている。

Cardanoのリサーチアナリストであるドクター・クアドラド氏は、ステーブルコイン流動性の流入について、エコシステムの本格成長に向けた初期シグナルだと評価した。ステーブルコイン時価総額がTVLを上回れば、現在の強気相場の中で大きな拡大局面に入る可能性があるとも指摘。分散型アプリケーションに向かう待機資金が積み上がっている兆候になり得るとしている。

さらに同氏は、ステーブルコイン準備の増加によって流動性プールが厚くなれば、貸借や取引が活発化し、取引量の拡大や収益機会の増加につながる可能性があると述べた。こうした動きは、CardanoのDeFiエコシステムの実用性向上を測る指標としても注目される。

一方、ネットワーク指標の改善にもかかわらず、ADAには下押し圧力がかかっている。ADAは暗号資産の時価総額ランキングで順位を下げ、足元では18位。時価総額は55億3000万ドル、トークン価格は0.1519ドルで、1カ月前と比べて35.43%下落した。

Cardanoでは、ステーブルコイン流動性とネットワーク活用指標が改善する一方、基礎資産であるADA価格の低迷が続く。今後は、新たに流入したステーブルコイン資金が実際の貸借や取引、流動性供給に波及し、TVLとDeFi活動を一段と押し上げるかが焦点となる。

キーワード

#Cardano #ステーブルコイン #USDCx #DeFi #TVL #ADA
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.