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Kraftonは7月1日、子会社Unknown Worldsの旧経営陣側との間で争っていた契約履行および損害賠償請求訴訟について、原告側が訴えを取り下げたと発表した。「サブノーティカ2」を巡る最大2億5000万ドル(約375億円)のアーンアウト争いは、和解によって終結した。

同社によると、訴えを取り下げたのはUnknown Worldsの元株主代表であるFortis Advisors。取り下げは当事者間の合意に基づくもので、和解条件は公表していない。取り下げ書面は米国時間の6月30日に提出され、Kraftonは提出を同日中に確認した。係属していたのは米デラウェア衡平法裁判所の事件番号「C.A. No. 2025-0805-LWW」で、Kraftonは2025年7月24日に提訴の事実を開示していた。

訴訟の争点は、KraftonによるUnknown Worlds買収契約に盛り込まれていた条件付き成果報酬(アーンアウト)だった。アーンアウトは、買収後に一定の業績目標を達成した場合に売り手へ追加対価を支払う仕組みを指す。Unknown Worldsは海洋サバイバルアドベンチャーゲーム「サブノーティカ」の知的財産(IP)を持つ米ゲーム開発会社で、Kraftonは2021年に5億ドル(約750億円)で買収した。契約には、「サブノーティカ2」の成果などに応じて最大2億5000万ドル(約375億円)を支払う条項が含まれていた。

対立の発端は、Kraftonが昨年7月にチャーリー・クリーブランド、テッド・ギル、マックス・マクガイアらUnknown Worldsの創業メンバーを経営陣から外し、CEOを交代させたことにある。旧経営陣側は、Kraftonがアーンアウト支払いを回避する目的で人事を行ったと主張し、最大2億5000万ドル規模の成果報酬の支払いを求めて提訴した。

これに対しKraftonは、「サブノーティカ2」の開発遅延を受け、品質と開発日程の管理を目的とした措置だったとの立場を示してきた。

この訴訟を巡っては、米デラウェア衡平法裁判所が今年3月、Kraftonに対してテッド・ギル前代表の復職と経営権限の回復などを命じ、成果報酬の支払期限を9月15日まで延長していた。ただ、アーンアウトの支払い義務の有無や損害額といった金銭面の争点は、なお判断対象として残されていた。

その後、Unknown Worldsは5月に「サブノーティカ2」をアーリーアクセスとして投入した。当初、Steamなどでのパブリッシャー表記はKraftonだったが、米裁判所の復職判断後にUnknown Worldsへ変更された。同タイトルは発売から12時間で世界販売本数200万本を記録し、5日で400万本を突破するなど、好調な立ち上がりを見せた。

こうしたなか、両者は原告側による訴え取り下げという形で紛争を整理した。具体的な合意内容は明らかにしていない。

Krafton関係者は「KraftonとUnknown Worldsは『サブノーティカ2』の開発と正式リリースに注力しており、ファンに最高の体験を提供することを最優先にしている」とコメントした。そのうえで、「今後もUnknown Worldsが開発を主導し、Kraftonはゲームの成功に必要な支援を続ける」としている。

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