韓国科学技術情報通信部は7月1日、量子技術の国際イベント「Quantum Korea 2026」を2〜4日の3日間、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)アートホールで開催すると発表した。IBMやIonQなど世界12カ国・56社・機関が参加し、量子コンピューティング、量子通信、量子センシングの最新技術や政策動向を紹介する。
Quantum Koreaは、韓国内外の政府、研究者、量子関連企業が一堂に会し、最新技術や政策を共有するイベント。今年は「量子が現実になる、革新に向けた大胆な挑戦」をテーマに掲げ、量子技術が研究や産業の現場で実装段階へ移りつつある変化に焦点を当てる。
今回はIBM、IonQ、Quandela、Pasqalをはじめ、韓国の大学、政府系研究機関、企業などが参加する。開幕式には、欧州連合(EU)、英国、カナダ、オランダ、オーストラリアなどの代表団のほか、産学官の関係者約300人が出席する予定だ。
展示会場では、光子、中性原子、イオントラップ、超伝導など、さまざまな方式の量子コンピューティング技術を紹介する。韓国標準科学研究院、韓国科学技術研究院、ソウル大学、韓国科学技術院(KAIST)など、韓国内の研究機関による基盤技術や研究成果も公開する。
量子通信・量子センシング分野では、SK Telecom、KT、韓国電子通信研究院などが量子暗号通信や量子インターネット技術を披露する。韓国標準科学研究院の原子時計や、国防科学研究所の国防向け量子センシング技術も展示する。
基調講演には、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のアイザック・チュアン教授、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのキム・ミョンシク特別教授が登壇する。チュアン教授は「量子工学:システムの課題」、キム教授は「量子技術、これまでの歩み」をテーマに講演する。
「Quantum Frontier Forum」では、主要国の政府、企業、研究機関の関係者が、各国の量子戦略や産業活用の事例、国際標準化の方向性について議論する。NVIDIA、IonQ、Quantinuum、IDQ Koreaも、量子コンピューティングと量子通信分野の技術成果を紹介する。
会期中には、国際学術会議「CQI 2026」も開かれる。量子コンピューティング、量子通信、量子センシング、融合技術の各分野で、韓国内外の研究者28人が研究成果を発表する。
最終日の4日には、一般向けプログラムも実施する。サイエンスコミュニケーターのクェドによる講演のほか、サイエンスクリエイターのサイエンスクッキーと放送人ホ・ソンボムによるトークコンサート、量子分野の専門家による講演を予定している。
あわせて、量子美術展や演劇「量子戦争」、物理マジックショーなど、文化・体験型のイベントも用意する。
ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官は「量子技術の革新は、もはや遠い未来の話ではなく、現実のものになりつつある」としたうえで、「政府としても、多様な政策支援を通じて量子技術と産業をリードする国となれるよう後押ししていく」と述べた。