チャールズ・ホスキンソン氏のイメージ画像=Reve AI

Cardano(ADA)創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、ADAの長期的な成功は価格の反発ではなく、世界を主導するブロックチェーン基盤の確立で判断すべきだとの考えを示した。

ブロックチェーン専門メディア「The Crypto Basic」が6月30日(現地時間)に報じたところによると、同氏はCardanoエコシステムの最終的な成功について、単に過去最高値を回復することではなく、その水準を大きく上回るだけの存在感を築くことだと語った。

ホスキンソン氏は、Cardanoの成否を価格や時価総額だけで測るべきではないと強調した。世界を変え得る分散型技術を構築し、最終的に世界で最も先進的なブロックチェーン・プロトコルへ発展させることが長期ビジョンだとしている。

さらに、主導的なブロックチェーンネットワークになれば、業界全体を変え、社会にも前向きな影響を及ぼし得ると主張した。

こうした発言が出たのは、ADA価格とエコシステム指標の低迷が続く局面だ。ADAは足元で0.1441ドル前後で推移しており、2021年9月に付けた過去最高値の3.10ドルを95.34%下回っている。

下落基調も鮮明で、直近1週間で5.55%、直近1カ月で39.1%下落した。

時価総額ランキングも後退している。ADAは長らく主要暗号資産の上位圏に位置していたが、現在は世界の暗号資産ランキングで18位となっている。

過去最高値の3.10ドルを回復するには、現状から約2052%の上昇が必要となる。この水準に達した場合、Cardanoの時価総額は約1128億4000万ドルに拡大する計算だ。

競合資産の時価総額が大きく変動しない前提では、BNBを上回って4位圏に入る可能性があるとの試算も示されている。

それでもホスキンソン氏は目標を引き下げていない。Cardanoは最終的に過去最高値を超え、長期的にはビットコインを上回る業界主導の暗号資産ネットワークになり得るとの見方を示した。

継続的な投資とエコシステム拡大が進めば、時間をかけて実現可能だというのが同氏の立場だ。

一方、市場の見方は分かれている。一部の批判的な見方では、同氏の見通しは過度に楽観的だと受け止められている。

過去にホスキンソン氏自身が、Cardano基盤のプロジェクトで失敗が相次ぐ可能性に言及していた点を挙げ、エコシステムは依然として大きな課題を抱えているとの指摘もある。ビットコインを追い抜き、業界を支配するブロックチェーンになるとの構想は現実味に乏しいとみる向きもある。

これに対し、ホスキンソン氏は強気の姿勢を崩していない。Cardanoは単なる価格回復にとどまらず、分散型インフラを通じて世界に変化をもたらせると述べた。

中核技術としては、拡張UTXO会計モデルのEUTXO、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のコンセンサス機構、オンチェーンベースの分散型ガバナンス、「Midnight」プロジェクトを挙げた。これらが世界の「信頼コスト」を引き下げる原動力になり得るとも語っている。

今後の焦点は、ADAの反発余地だけではない。ホスキンソン氏が示す技術戦略とガバナンス戦略が、実際のエコシステム成長につながるかどうかを市場は見極めようとしている。

価格低迷と順位後退が続くなか、Cardanoが長期ビジョンを具体的な成果に結び付けられるかが今後の焦点となる。なお、同氏はDiscordでも追加コメントを行っている。

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