XRP 写真=Shutterstock

XRPが2025年7月に付けた過去最高値から71%超下落し、過去の相場サイクルを踏まえた追加調整への警戒が強まっている。足元の価格は1.04ドルで推移しており、当面は1ドルの節目を維持できるかが焦点となる。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、6月30日(現地時間)時点のXRP価格は1.04ドル(約156円)。2025年7月の高値3.66ドルと比べると、下落率は71.4%に達する。

今回の下げは一時的な調整というより、長期のもみ合いを経た後の軟調地合いの延長線上にあるとみられている。時価総額で6位の暗号資産であるXRPは、高値形成後も下落基調が続いている。

市場が注目しているのは、70%台の下落そのものではなく、その後も下げが続いた過去のサイクルとの共通点だ。

2018年の局面では、XRPは1月に3.35ドルまで上昇した後、同年2月に0.56ドルまで急落した。2月末の終値は0.88ドルで、高値比では約74%安となった。

ただ、その水準が下げ止まりにはならなかった。その後も数カ月にわたって下落が続き、2020年3月には0.10ドルまで値を下げた。初回の74%調整の後も一段安となった点が、今回の分析の根拠とされている。

2021年のサイクルでも似た動きがみられた。XRPは2021年4月に1.97ドルまで上昇した後、2カ月で0.508ドルまで下落し、約74%安を記録した。

その後も下げは止まらず、2022年6月には0.28ドルまで下落した。初回調整の後、さらに約45%下げた計算になる。

こうした前例を踏まえると、足元の下落局面もなお終わっていない可能性がある。分析では、現在の下落率71.4%が過去と近い局面に当たるなら、XRPは0.78~0.73ドルまで25~30%下落する余地があるとしている。

もっとも、この見方は過去サイクルを前提にしたシナリオであり、確定的な結論ではないとも指摘している。

市場には異なる見方もある。過去2回はいずれも高値形成後の最初の2カ月以内に70%台の急落が起きたが、今回は71%下落に達するまで11カ月を要した。下落のスピードや局面構成が異なるため、単純比較は難しいという指摘だ。

加えて、2025年10月にBinanceで発生したフラッシュクラッシュも判断を難しくする材料となっている。当時のXRPは0.77ドルまで急落し、過去最高値からの下落率は約79%に達した。

一部の分析担当者は、この急落が過去サイクルにおける最初の大規模な投げ売り局面に相当する可能性があるとみている。その場合、現在の値動きは新たな下落の始まりではなく、調整局面の後半に位置している可能性もある。

短期的には1ドルの攻防が最大の焦点となる。現時点ではこの水準を上回っているものの、明確に割り込めば一段安につながる可能性がある。

一方、今後数週間で値動きが安定すれば、今回の下落が過去とは異なる形の調整だったかどうかを見極める手掛かりになりそうだ。

結局のところ、市場の関心は70%台の下落自体ではなく、その先でどの値動きが続くのかにある。過去2回の大きなサイクルでは、初回の急落後も下げが続いた。

今回は下落のスピードや途中の急落局面が過去と異なるだけに、今後数週間で1ドルを維持できるかが、次の方向性を左右する重要なポイントとなりそうだ。

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