Shiba Inuのレイヤー2ブロックチェーン「Shibarium」で、足元の取引活動の鈍化が鮮明になっている。SHIB価格は過去最高値から約95%下落しており、焼却の伸び悩みや保有者数の停滞も重なって、SHIBエコシステム全体への懸念が強まっている。
ブロックチェーンメディアのDecryptが6月30日(現地時間)に報じたところによると、Shibariumの日次取引件数は直近で約1170件まで減少した。
Shibariumは、Shiba Inuエコシステムの拡大を担う基盤として期待されてきた。ローンチ以来の累計取引件数は15億6000万件を超え、ウォレットアドレス数も約2億7000万件に達している。
ただ、直近のオンチェーンデータでは、当初の期待に反してネットワーク活動の減速が目立っている。
こうした動きは、SHIBの価格低迷とも重なる。SHIBは現在、約0.0000054ドルで推移しており、直近1週間で5.5%、1カ月で22%、1年で63%下落した。過去最高値からの下落率は約95%に達している。
投資家の関心が人工知能(AI)関連の暗号資産プロジェクトに移っていることも、市場環境の一因として指摘されている。
市場ではとりわけ、SHIBの焼却ペースが想定を下回っているとの見方が出ている。SHIBはローンチ以降、約410兆8400億枚が焼却された。これは当初発行量1000兆枚の約41.08%に相当する。
もっとも、Shibarium経由の焼却量は約10億SHIBにとどまる。取引手数料を原資に焼却が大きく進むとの期待があった一方、現時点での効果は限定的との受け止めが広がっている。
直近の焼却規模も大きくない。過去24時間の焼却量は約232万SHIB、直近1週間では約1935万SHIB、直近30日では約1億1002万SHIBが流通量から除外された。
Shibariumを支えてきた参加者の間では、取引手数料が焼却拡大の触媒になるとの期待があったが、足元の実績はネットワーク立ち上げ時の想定に届いていない。
保有者数の伸び悩みも懸念材料だ。報道によると、SHIB保有者数は約18カ月にわたり150万人前後で横ばいが続いている。
新規資金の流入が限られるなか、ネットワーク活動の鈍化と価格低迷が同時に続いており、一部の市場参加者からは、Shibariumがエコシステムの「ユーティリティエンジン」として機能できるのか疑問視する声も出ている。
一方で、楽観的な見方も残る。エコシステムのアップグレードや新たなdAppsの投入、追加のパートナーシップ、暗号資産市場の回復が進めば、活動が持ち直す可能性があるとの期待もある。
今後の焦点は、Shibariumが実際の利用を回復し、取引の増加がSHIBの焼却拡大と保有者数の増加につながるかどうかだ。