XRPが重要な支持線とみられていた1.06ドルを下抜け、相場に一段安への警戒感が強まっている。オンチェーンデータとテクニカル指標の分析では、次の下値メドは現水準から22〜32%下の0.80ドルや0.70ドル近辺になる可能性がある。
ブロックチェーンメディア「U.Today」が30日(現地時間)に報じた。暗号資産アナリストのアリ・マルティネス氏は、XRPが相場の分岐点となっていた1.06ドルを割り込んだと指摘。日足でこの水準を明確に下回れば、下落圧力が強まるとの見方を示した。
1.06ドルが重視されていた背景には、実現価格分布の厚さがある。この価格帯では8億3000万XRP超が取引されており、市場では強い支持帯と受け止められていた。だが、XRPは30日終盤にこの水準を下回り、1.03ドルまで下落した。
支持線割れ後の焦点は、1.06ドルが今後は抵抗線として機能するかどうかだ。これまで同水準近辺で積み上がった買いポジションが含み損に転じれば、戻り局面で売り圧力が出やすくなる。マルティネス氏は、1.06ドルを維持できれば1.27ドル、1.35ドルへの反発余地が開く一方、日足終値で同水準を割り込めば0.80ドル、0.62ドル、0.51ドルまで下押しする可能性があるとみている。
もっとも、相場が直ちに急落局面に入ったわけではない。足元では保有主体ごとの動きに差が出ている。暗号資産市場全体で流動性流出が続くなか、大口投資家は保有を減らしている一方、個人投資家には売りを吸収する動きもみられる。XRPネットワークの日次アクティブアドレス数は約50%増え、4万件水準まで拡大した。
テクニカル指標でも、短期的には強弱感が交錯している。日足チャートではTDシーケンシャルが短期反発シグナルを示した。ただ、マルティネス氏は1.06ドルを回復できなければ、反発は一時的にとどまる可能性が高いとみる。シグナルが点灯しても、重要水準を取り戻せなければ弱気地合いは変わらないという。
週足でも、XRPは長期上昇チャネル上限で上値を抑えられている。この構図を前提にした主な下値メドは二つある。まず0.80ドルはチャネル中央付近に位置し、直近の出来高が厚い価格帯だ。次の0.70ドルは長期トレンドの下限と過去の集積帯が重なる水準で、重要な支持帯として意識されている。
市場が注視するのは、週足終値と1.06ドルの回復可否だ。クジラの売りが続くなかで個人投資家の不安心理が強まり、価格が1.06ドルを下回ったまま推移すれば、XRPの30%安リスクはさらに高まる可能性がある。逆にこの水準を奪回できれば、短期反発シナリオが再び意識されそうだ。