Binanceが保有するXRP残高が減少し、4カ月ぶりの低水準を付けた。価格調整が続くなかでも取引所からの流出が続いており、市場では自己保管への移転や長期保有志向の強まりを示す動きと受け止められている。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、BinanceのXRP保有残高は29日(現地時間)時点で26億4000万枚となり、4カ月ぶりの低水準を記録した。
CryptoQuantの集計では、この水準はXRPの流通量の約4.2%に当たる。Binanceは3月ごろに約28億XRPを保有していたが、その後は緩やかな減少基調となり、5月には一時27億8000万枚まで回復した。
もっとも、足元では再び減少に転じ、2月以降で最も低い水準まで低下した。2月時点のBinanceのXRP保有残高は25億5000万枚だった。
取引所保有量の減少は、市場で売りに出されやすい残高が減っているサインとみなされやすい。投資家がXRPを取引所から引き出し、自身で管理するウォレットへ移していることを意味するためだ。
市場では、足元の下落局面で押し目買いと長期保有志向が同時に強まっているとの見方が出ている。
こうした流出はBinanceに限らない。CoinGlassによると、世界の取引所では直近10日間でXRPが4267万ドル純流出した。
同期間の流入額は8億2200万ドル、流出額は8億6460万ドルだった。直近24時間でも6984万ドルが引き出され、流出が流入の6400万ドルを578万ドル上回った。
こうした動きは、XRP価格が弱含む局面でも続いている。XRPは直近24時間で7%下落し、市場全体の調整局面に連れて売られた。
一方で、一部投資家は下落を買い増しの機会と捉えている。足元のXRP価格は1.05ドルで、1ドルの支持線を上回って推移している。
オンチェーン指標にも改善がみられる。直近2週間でXRPのアクティブアドレス数は36%増加した。
XRPLレジャーで受け取り側ウォレットの活動が活発化していることは、取引所から流出したXRPが長期保管用ウォレットへ移っているとの見方とも整合的だ。
ただ、取引所保有量の減少が直ちに価格反発につながるとは限らない。取引所外への流出は売り圧力を和らげる要因になり得る一方で、市場全体のリスク選好やビットコインの値動き、XRP固有の需要も改善する必要がある。
テクニカル面では、TDシーケンシャルがXRPの日足チャートで直近、買いシグナルを示した。売り圧力の一巡が近い可能性を示し、数日以内の反発継続を示唆する材料として注目されている。
市場の関心は、取引所保有量の減少とオンチェーン活動の増加が実際の価格回復につながるかに移っている。1ドルの支持線を維持したまま買い集めが続けば短期的な反発期待が高まる一方、支持線を割り込めば追加調整の可能性も残る。