写真=KakaoBank

KakaoBankは6月30日、金融技術研究所によるAI関連の研究論文4本が、2026年上半期にICLR、ACL、LRECなどの国際学会に採択されたと発表した。生成AIの金融分野での活用が広がる中、プロンプトインジェクション攻撃の検知、金融計算の誤りの検証、AIの安全性評価といった実務に直結する研究成果が評価されたとしている。

4本の論文は、金融AIのセキュリティと信頼性の向上を主題とするものだ。

4月開催の「ICLR 2026」では、金融や法務などの専門領域向け生成AIを対象とした、プロンプトインジェクション検知技術に関する研究が採択された。KakaoBankとKAISTが共同で構築した約5万9000件規模のデータセットを活用し、有害な指示の注入や回避型攻撃を検知する手法を提案した。

5月の「LREC 2026」では、金融特化型AIのセキュリティと精度向上に関する研究2本が採択された。1本はプロンプト攻撃の検知技術、もう1本は複雑な金融データ処理の過程で生じ得る計算ミスを検証する技術を扱う。

「ACL 2026」の産業トラックには、KAISTと共同で進めた金融AIの安全性評価に関する研究が採択された。ボイスフィッシング、金融詐欺、個人情報の窃取など、金融領域で想定されるリスク類型を整理したうえで、AIの安全性評価基準を提案した。あわせて、金融AIモデルが危険な応答を回避するよう学習させる技術も開発したという。

KakaoBankは「今回の研究は学術的な成果にとどまらず、金融AIサービスの安全性と正確性を高める実用的な技術だ」とコメントした。そのうえで、「金融環境に特化したAIセキュリティと関連技術の研究を継続する」としている。

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