SharpLink Gamingは28日(現地時間)、Ethereum(ETH)を約4670万ドル分追加取得した。Galaxy Digitalから約2万9195.83ETHを取得し、保有量は20万2000ETHを超えた。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、平均取得単価は1ETH当たり1599.50ドル。取引総額は約4670万ドルに上る。
今回の取得により、SharpLink GamingのETH保有量はオンチェーンベースで20万2000ETHを突破した。足元の相場で換算した保有資産価値は約3億4200万ドルとされる。
市場で注目されているのは、購入規模そのものよりも同社の財務戦略だ。同社は暗号資産を短期的な投資対象ではなく、企業財務の中核資産として組み入れる方針を打ち出している。Bitcoinを継続的に買い増してきたマイケル・セイラー氏の戦略に近いが、対象をBitcoinではなくEthereumに置いている点が特徴だ。
Ethereumを選好する背景としては、ステーキングによる収益機会がある。Bitcoinが主に保有益の追求を中心とするのに対し、Ethereumは保有と並行してステーキング報酬を得ることができる。長期的な値上がり期待に加え、ネットワーク運営への参加を通じて継続的な収益を確保できる可能性がある。
U.Todayはこれについて、継続的な報酬獲得と長期的な資本成長の両立を狙う、新たな企業財務モデルだと評価した。
今回の取得は、Ethereumエコシステム全体への投資との見方も出ている。Ethereumは分散型金融(DeFi)やRWA、ステーブルコイン、ブロックチェーン決済など幅広い分野で中核的なインフラと位置付けられているためだ。機関投資家によるEthereum採用が本格化する前に大口保有を確保し、成長余地を取り込む狙いがあるとみられる。
取得のタイミングも市場の関心を集めている。Ethereum相場は足元で1600ドル近辺で推移しているが、テクニカル面では主要移動平均線を下回っており、弱気基調を完全には脱していない。こうした局面で長期保有を前提とした企業買いが入ったことは、市場が現在の水準を割安とみている可能性を示している。
一方でリスクも小さくない。SharpLink Gamingは企業資産の相当部分をEthereumで保有しており、今後は業績や企業価値がETH相場の変動に大きく左右される可能性がある。暗号資産特有の高いボラティリティを踏まえると、収益機会の拡大と同時に財務リスクも高まりやすい構図だ。
それでも同社は、Ethereumを軸とする財務戦略を拡大している。今回の追加取得により、公開情報ベースでは企業によるETH積み増しの有力事例の一つとなった。市場では、上場企業が準備資産としてBitcoinに加えEthereumを採用する動きが広がるかどうかにも関心が集まっている。