米トランプ政権が、AnthropicのAIモデル「Fable5」に課しているアクセス制限を、早ければ1週間以内に解除する可能性がある。Axiosが27日(現地時間)、事情に詳しい関係者の話として報じた。
Fable5は、安全保障上の懸念を理由とした政府の措置により利用が制限されており、制限開始から15日が経過した。
別の関係者によると、Anthropicと米政府の協議は週末も続く見通しで、同社が近くFable5の提供を再開する可能性があるという。
ただ、Axiosによれば、国防総省と米国家安全保障局の承認はまだ完了しておらず、最終判断はなお不透明だ。既存の有料契約者に対し、追加料金や本人確認を求めずに利用を再開する形になるかどうかも明らかになっていない。
これに先立ち、米商務省は26日、Anthropicのサイバーセキュリティモデル「Mythos5」について、信頼できるパートナーに限定した提供を認めた。
ハワード・ラトニック商務長官はAnthropic宛ての書簡で、同社が「Mythos5およびFable5に関連するリスクの解消に向け、政府と協力してきた」と説明し、「この取り組みは大きく前進した」と述べた。AnthropicとOpenAIは、トランプ大統領が6月2日の大統領令で整備した任意の政府審査の枠組みについて、正式な制度として法制化するよう政権に求めている。
Fable5は投入直後から、コーディング性能と高度な推論能力が評価され、開発者の間で大きな反響を呼んだ。決済企業Stripeは初期テストでFable5を活用し、5,000万行規模のコードベースの改善を1日で実施したとしている。エンジニアが手作業で進めれば、2カ月以上かかる作業だったという。