写真=Amazon Web Services

Amazon Web Services(AWS)が、AI向けクラウドサービス「EC2キャパシティブロック for ML」の価格を7月に約20%値上げする。Business Insiderが27日(現地時間)に報じた。

AWSは同サービスについて、2026年1月にも約15%の値上げを実施している。

EC2キャパシティブロック for MLは、企業がGPU容量を事前に予約・確保できるサービス。大規模モデルの学習や基盤モデルのファインチューニングなど、大型のAI開発案件での利用を想定している。AWSはBusiness Insiderに対し、「需要と供給に応じて価格を定期的に見直している」と説明し、「他の選択肢は固定価格を維持している」とした。

AI向けクラウド基盤の値上げは、大手テック企業全体に広がっている。背景には、広帯域メモリの供給不足があるとみられる。

広帯域メモリは、高性能AIチップと一体でパッケージ化される重要部品だ。生産能力に限りがあるため、GPUの増産やデータセンター拡張の制約要因になっている。

BCA Researchのチーフエコノミスト、ピーター・ベレジン氏は、「メモリ供給に上限があるため、GPUの生産量にも限界が生じ、最終的に建設できるデータセンターの数も制約される」と指摘した。その上で、GPU容量が逼迫する局面では顧客側の代替手段が乏しく、AWS、Microsoft、Google、Oracleといったハイパースケーラーの価格決定力が一段と強まるとの見方を示した。

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