ブロックチェーン向けデータ基盤を手がけるスタートアップのCambrianは、Franklin TempletonとPolychain Capitalが主導するシードラウンドで600万ドルを調達した。調達資金は、機関投資家やAIエージェント向けの検証可能なオラクルネットワークの拡充に充てる。
The Blockによると、このラウンドにはFlow Traders、Cellini Capital、Paper Ventures、Nomad Capitalなども参加した。
Cambrianは2024年設立。利回り、リスク、貸出金利、取引動向、流動性ポジション、市場センチメントといったブロックチェーン関連データを、リアルタイムデータとヒストリカルデータの両方で提供するAPIを展開している。
従来の暗号資産オラクルネットワークが主に価格フィードを扱ってきたのに対し、Cambrianは貸出プロトコルのデータ、分散型取引所(DEX)の流動性、ソーシャル上のセンチメント、開発者活動、過去の市場データまでを単一プラットフォームで提供するという。
足元では、主要4つの貸出プロトコルでTVL(預かり資産総額)45億ドル分を対象にデータを整理している。あわせて895のキュレーターVault、計1789件を追跡し、BaseとSolana上のDEXプール約32万件をモニタリングしている。
Cambrianは今回の調達を機に、こうしたAPI基盤を検証可能なオラクルネットワークへと拡張する計画だ。
創業者兼CEOのサム・グリーン氏は、「当社は当初から、中央集権型と検証可能なネットワーク型の両モードに対応できるよう設計してきた唯一のデータプロバイダーだ」とコメントした。
The Blockによれば、同社のオラクルネットワークのアルファ版はすでに完成している。現在はプライベートベータ段階にあり、エージェンティック・ブローカレッジのTrueNossが、取引データ分野における中核パートナーとして実際に利用しているという。