iPhoneで指摘されてきた「無音アラーム」の問題が、iOS 27で改善される見通しだ。Appleは、着信音とアラーム、通知・システムサウンドの音量をそれぞれ個別に設定できるようにする。
TechRadarが6月25日(現地時間)に報じた。iOS 27では、これまで共通だった音量設定を見直し、アラーム、着信音、システム関連の音を別々に調整できるようになるという。
従来のiOS 26以前では、音量スライダーが1つしかなく、着信音やアラーム、システム通知に共通で適用されていた。このため、ユーザーが着信音を0まで下げると、アラームも実質的に無音になる可能性があった。アラーム自体は作動していても音が出ず、寝過ごしにつながるケースがあったとされる。
実際、ユーザーの不満はオンライン上でも相次いでいた。Redditでは、「アラームは設定どおり動作したが、問題は音が鳴らなかったことだ。仕事を失いかけた」との投稿が見られた。同様の理由で実際に職を失ったと訴える声もあった。
こうした挙動について、Appleは従来のバージョンで明確な注意喚起をしてこなかった。システム側の音量を下げるとアラームまで聞こえなくなる可能性があることを、利用者が把握しにくい仕様だったといえる。
iOS 27のベータ版では、「サウンドと触覚」メニューに新たな音量設定項目が追加されたことが確認されている。スライダーは「着信音」「アラームとタイマー」「通知・システムサウンド」に分かれ、着信音を無音にしてもアラーム音量だけを個別に上げられる。
この変更は単なる利便性向上にとどまらない。確実にアラームを鳴らしたい場面での信頼性を高める対応といえそうだ。従来は、ほかの音を下げる過程でアラームまで無音になるリスクが分かりにくかったが、iOS 27ではアラーム音量を独立して管理できるようになり、こうした問題の抑制につながる可能性がある。
別のアラーム関連の不具合も指摘されている。アラームが鳴り始めた直後は大きな音でも、途中で急に音量が下がるというものだ。この現象にはFace IDの認識機能が関係している可能性がある。端末が、ユーザーが画面を見ていると判断すると、すでに起きているとみなしてアラーム音を弱める場合があるという。
この機能は、「Face IDとパスコード」メニュー内の「Face IDに注視する」を無効にすることでオフにできる。
AppleはiOS 27を今秋に提供する予定だ。着信音とアラーム音量の連動が原因とみられる無音アラーム問題は、次期OSで大幅に改善される可能性がある。