Appleが次期Mac向け自社チップ戦略を見直し、M6ではPro/Maxを投入せず、標準版のみを展開した後、オンデバイスAIを強化したM7シリーズに注力する計画だ。9to5Macが25日、Bloomberg報道として伝えた。
報道によると、Appleは次期M6チップでPro/Maxを見送り、標準版のみを投入する方針だという。実現すれば、2020年のApple Silicon移行後、標準版だけが投入される初のケースとなる。
標準版のM6は年内の投入が見込まれており、その後はM7シリーズを軸に次世代Mac向けチップのラインアップを広げる見通しだ。AppleはM6投入後、M7開発へ軸足を移す方向で戦略を調整したとされる。
標準版のM6は、新たなエントリー向けMacBook Pro向けにテストが進んでおり、年内発売を目指すという。開発ではメモリ帯域幅の改善に重点が置かれており、最大200GB/秒をサポートする見込みだ。現行M5の最大153GB/秒を上回る水準となる。
AppleはM6ベースの追加バリエーションは投入せず、次のPro/MaxはM7世代で初めて投入する計画という。標準版のM7は早ければ来年上半期、M7 ProとM7 Maxは同年末の投入が見込まれる。M7 Ultraは2028年の発売が予想されている。
M7シリーズは、オンデバイスAI性能の大幅な強化を主眼に開発が進んでいるという。標準版のM7は約240GB/秒のメモリ帯域幅をサポートする方向で開発中とされる。
一方で、Appleは既存世代の最上位チップ開発も継続している。Bloombergは、M5 Ultraも開発中で、早ければ今年にも新型Mac Studioとともに投入することを目標にしていると報じた。
今回の戦略変更が、M6搭載MacBook Proで実現すると見られていた初のタッチ対応ノートPCの投入時期に影響するかどうかは確認されていない。同製品はM6 MacBook Proと同時に登場する可能性が取り沙汰されてきたが、今回の見直しが時期にどう影響するかはなお不透明だ。