写真=LTT Labs。ボタン設計の違いによって、同じゲームパッドでも操作感が変わる可能性を示した

主要ゲームコントローラーのボタン押下荷重を比較したところ、PS5向け「DualSense Edge」はNintendo Switch 2 Proコントローラーより大きな力を要することが分かった。押下荷重の差は、操作感や手の疲労に影響する可能性がある。

Gigazineによると、検証機関のLTT Labsは、Steam Controller、Nintendo Switch 2 Proコントローラー、Xbox Wireless Controller、DualSense Edgeの右側4ボタンを対象に押下荷重を測定した。

テストでは、右手親指で頻繁に使うA・B、X・Y系のボタンを中心に検証した。測定には荷重計を用い、結果はgf単位で示した。gfは重力下で質量1グラムに相当する力を表す単位で、キーボードスイッチの押下圧比較などでも使われる。一般的なキーボードスイッチの動作荷重はおおむね30~70gfとされる。

測定結果で最も差が大きかったのは、DualSense EdgeとSwitch 2 Proコントローラーの比較だった。DualSense Edgeは、Switch 2 Proコントローラーより30~40gf大きな力が必要だった。

LTT Labsは、この差が多くのユーザーにとって決定的な弱点になるとは限らないとみている。一方で、連打が多いゲームや長時間のプレイでは、操作感や疲労、握りやすさに影響する可能性があると指摘した。Nintendoが手の位置によってボタンにかかる負担が軽減される点を考慮した、あるいは手が小さいユーザーや力の弱いユーザーまで想定して押下荷重を抑えた可能性もあるとしている。

押下荷重の差は、実験室の測定値だけにとどまらなかった。実際のプレイを想定した測定では、通常の押し方でも200gfを容易に超えるケースが確認された。LTT Labsは、コントローラーを握る際には親指だけでなく他の指でも本体を包み込むように力がかかるため、全体では1万gfを超える力が加わり得ると説明した。

例えば「Rocket League」でブーストボタンを長押しするような比較的負荷の小さい操作でも、300gfを超える力が確認された。LTT Labsは、ボタン自体の押下荷重に加え、プレイ習慣やゲームジャンルも手の疲労に影響し得ることを示す結果だとしている。

今回のテストでは、ボタンを押し込み切るまでに荷重が増える区間に加え、指を離して入力が解除される区間も分析した。その結果、コントローラーごとに入力が認識される位置と解除される位置が異なることも確認された。

一方で、測定には限界もあった。押下の過程で常にボタン中央へ均等に力がかかったわけではなく、ボタンの端が先に押され、その後に残りの部分が急に沈み込む現象が起きたことで、グラフの一部にゆがみが生じた。LTT Labsは、こうした現象は通常使用でも起こり得るものの、実際の指はより広い面で押すため、実験時ほど高頻度では発生しない可能性があると説明している。

今回の結果は、同じゲームパッドでも製品ごとに押下荷重の設計が大きく異なり得ることを示した。特に連打や長押しが多いアクション、レース、スポーツゲームでは、その差が操作感や手の疲労に直結する可能性がある。

コントローラー選びでは、デザインや互換性、バッテリー駆動時間に加え、押下荷重や入力解除時の感触といった物理的な操作特性も判断材料になりそうだ。

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