ビットコイン相場を巡っては、先行きに楽観的な見方も出ている。写真=Reve AI

ビットコインの急落と大規模なレバレッジ清算が重なるなか、ベテラントレーダーのボブ・ルーカス氏は、足元の相場を弱気相場の最終局面における整理局面との見方を示した。価格が5万9000ドル台まで下落しても、市場全体が崩れたわけではないと指摘している。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが25日(現地時間)に伝えたところによると、ルーカス氏は、ビットコインの下落局面でも相場構造そのものは損なわれていないと分析した。下落局面では約14億9000万ドル(約2310億円)規模のマージンポジションが清算されたという。

同氏は今回の売りについて、4年周期で訪れる自然な最終調整の一部と位置付けた。打撃を受けたのは、主にレバレッジをかけてロングを積み上げていた投資家だとみている。弱気相場では、ビットコインや暗号資産を巡る悲観論が市場を覆うのは自然な流れだとしたうえで、「ビットコインは死んでいない。暗号資産も死んでいない」と述べた。

一方で、より深刻な問題として挙げたのは、SNSで拡散された短期高収益への過度な期待だ。同氏は「死んだ可能性が高いのは、SNSが売り込んできた過剰な暗号資産の物語だ」との見方を示した。

市場では実際にレバレッジポジションの整理が急速に進んでいる。CoinGlassの集計によると、過去24時間で21万2686人の投資家のビットコインのロングポジションが強制清算され、清算額は11億9000万ドル(約1845億円)に達した。このうち直近4時間だけでも、追加で3億2756万ドル(約507億円)相当が清算され、売り圧力が短時間に集中した格好だ。

下落の背景としては、Strategyを巡る懸念も浮上している。市場では、ビットコインの軟調推移に加え、Strategy株の下落、さらにSTRC価格が額面100ドルを下回る75ドルまで下げた点を関連付ける見方が出ている。84万7363BTCを保有するマイケル・セイラー氏の企業である同社が高い債務負担を抱えていることから、空売り筋の標的になった可能性があるとの指摘もある。

こうした状況を受け、市場ではStrategyが従来と同じ条件で新規資本を調達するのは一段と難しくなったとの見方が広がっている。CryptoQuantのアナリストは、手元流動性の回復に向け、Strategyはビットコインの追加購入を一時停止する必要があると提言した。

もっとも、ルーカス氏はこうした圧力下でも、ビットコインは長期的な底打ち形成の局面に入りつつあるとみている。過去にも、過剰なマージンポジションが整理された後に相場が反転した例があったという。

同氏は、弱気相場が完全に終息するまでには、なお3〜5カ月程度の横ばい推移が必要になる可能性があるとした。短期的な価格回復を見込むのは時期尚早で、新たなサイクルの開始は2026年秋ごろになる可能性が高いと説明している。

当面は、強制清算の余波とStrategyの資金調達を巡る負担が相場の変動要因として残る見通しだ。中長期では、過剰レバレッジの整理が一巡した後、ビットコインが本格的な底打ちに向かうかどうかが次の焦点となる。

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