Macromill Embrainは6月30日14時、実回答者の代わりにAIを活用する調査手法の可能性をテーマにしたウェビナーを開催する。あわせて、AIを用いた「合成サーベイ(Synthetic Survey)」のパイロットテスト結果を公表する。
NVIDIAが韓国向けAIペルソナデータセット「Nemotron-Personas-Korea」を公開したことを受け、リサーチ業界ではAIが実回答者の代替になり得るかへの関心が高まっている。今回のウェビナーは、そうした流れを踏まえたものだ。
パイロットテストでは、マーケティング調査で主に扱う4つの調査類型を対象に、人間パネルとAI生成回答を比較した。対象は、ブランド認知・想起、消費行動、認識(重要度・満足度)、意向(刺激物評価)で構成した。
検証の結果、ブランド認知や実際の消費行動に関する設問では、人間とAIの回答に差が見られた。一方で、新製品コンセプトやネーミングといった刺激物評価では、差は比較的小さいことが確認された。
同社はこうした結果を踏まえ、刺激物関連の調査を依頼する顧客企業に対し、合成調査の概念実証(PoC)を無償で提供する方針だ。
Macromill Embrainのイ・ギョンテク副社長は、「AIはインターネット上に蓄積されたテキストデータを学習しているため、実際の消費者がスーパーの売り場で下す即興的・衝動的な判断とは、回答の性質が構造的に異なる」と説明した。その上で、「AI合成サーベイは、あらゆる調査を代替するツールではない。特定の調査類型で活用できる補助手段であることを、今回のデータが示している」と述べた。