カナダの富豪フランク・ジウストラ氏が24日、マイケル・セイラー氏を名指しで批判し、ビットコイン最大主義への反発を強めた。アンソニー・スカラムッチ氏がセイラー氏への支持を改めて表明したことにも異議を唱え、ビットコインの実用性そのものにも懐疑的な見方を示した。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、SkyBridge創業者のスカラムッチ氏は同日、今後もセイラー氏と歩調を合わせる考えをSNSで示した。これに対し、ジウストラ氏はマーク・トウェインの言葉を引用し、「群れの先頭を走っているなら、ときどき振り返って、まだ群れがついてきているか確かめよ」と応じた。
この投稿は、セイラー氏が率いるStrategyの積極的なビットコイン買い増し戦略や、それに追随する投資家への皮肉と受け止められている。
ジウストラ氏はセイラー氏個人への批判も強め、「マイケル・セイラーはビットコイン史上最悪の人物だ」と述べた。さらに、ビットコイン最大主義者が誇張されたストーリーを繰り返し発信し、暗号資産市場とビットコインに大きな害を及ぼしてきたと主張した。
そうした過剰な宣伝は、ビットコイン価格を一定水準以上に押し上げることにも失敗したとの見方も示した。
価格見通しについても否定的だ。ジウストラ氏は過去に、ビットコインが20万ドルに達する可能性よりも、宇宙人の存在を裏付ける証拠の方が多いと語ったことがある。また、市場の下落はビットコイン最大主義者にとってよい治療薬になり得ると冗談交じりに述べた。
今回の発言では、ビットコインの有用性そのものにも疑問を投げかけた。ジウストラ氏は、ビットコインの上昇は過度に強気な予測によってあおられ、その過程で強欲やFOMOが広がったものの、結果として期待に見合う成果は生まれなかったと主張した。
一方で、他の暗号資産には一定の価値を認めた。「ステーブルコインには実用性があるが、ビットコインはそうではない」と述べた。
ジウストラ氏の一連の発言は、ビットコイン中心の投資ストーリーと、実利用を重視する暗号資産の評価を巡る対立を改めて浮き彫りにした。今回の批判は、ビットコインそのものに加え、過熱した支持文化や強気一辺倒の価格論にも向けられた形だ。