XRPは2025年7月に付けた高値3.66ドル(約549円)から約69%下落し、足元では1.06ドル前後(約159円)で推移している。足元の調整は大きいものの、過去の主要な弱気相場と比べると下げ幅はなお小さい。市場では、今回の下落が過去より浅い調整にとどまるのか、それとも一段安に向かうのかを巡って見方が分かれている。
ブロックチェーン関連メディアのThe Crypto Basicが24日(現地時間)に伝えた。
焦点となっているのは、今回の下落が過去の急落局面ほど深くはない点だ。過去の主要サイクルでは、XRPが95~96%下落したケースもあった。これに対し、今回は約69.9%安にとどまっており、過去10年超の主要な弱気局面の中では比較的浅い下げとみられている。
この動きを巡っては、市場構造の成熟を反映しているとの見方がある。強気派の一部は、過去サイクルで繰り返された95~96%規模の急落を、今回は回避できる可能性があるとみている。
一方で、底打ちを判断するにはなお早いとの見方も根強い。今回の調整は始まってからまだ約11カ月にとどまっており、一部トレーダーの間では、長期的な底の形成前にもう一段の下落局面が残る可能性が指摘されている。実際、2018~2020年のサイクルでは、2018年1月の3.84ドル(約576円)から2020年3月の0.1151ドル(約17円)まで下落し、2年超にわたる弱気相場が続いた。
過去最大級の下落率を今回のサイクルに当てはめると、下方リスクはさらに大きくなる。前回サイクルと同じ96%安まで下げた場合、価格は0.15ドル(約23円)前後まで低下する計算になる。現在水準からみると、なお約86.7%の追加下落余地があることになる。この水準は、米証券取引委員会(SEC)による訴訟が浮上した時期の相場水準とも重なる。XRPは訴訟発表直後の2020年12月に0.17ドル(約26円)まで下落したことがある。
もっとも、市場参加者が想定する下値ゾーンは、そこまで低くない。今サイクルで下値メドとして挙がっているのは、おおむね0.50~0.90ドル(約75~135円)のレンジだ。一部アナリストは、この価格帯を長期投資の観点から買い場候補とみている。
ただ、今回の調整が過去より浅いからといって、下落リスクが消えたわけではない。ビットコインがまだ底打ちしていないとの見方も残っており、XRPも追加の売り圧力を受ける可能性がある。市場では、今回のサイクルが過去と異なる緩やかな調整で終わるのか、それとも従来の弱気相場のように長期の下落局面へ移るのかに注目が集まっている。