BlackRockが直近48時間で、ビットコインとイーサリアムを合わせて6億1100万ドル相当、Coinbase Prime関連ウォレットへ移転したことが分かった。市場では、現物ETFの資金フローに伴う資産移管との見方が出ており、今後の純流入・純流出の動向に注目が集まっている。
24日付のU.Todayによると、BlackRockはこの2日間でビットコイン(BTC)7160枚、イーサリアム(ETH)9万8850枚をCoinbase Prime関連ウォレットへ送金した。移転時点の時価ベースで総額は約6億1100万ドル(約917億円)に上る。
今回の移転は、BlackRockによる直近の暗号資産移管の流れに沿う動きとみられている。
オンチェーンデータによれば、BTCは3回に分けて送金され、ETHは5万1000枚超が一度に移された。ブロックチェーン分析企業Lookonchainは、複数のCoinbase Prime連携アドレスを経由した取引だったと分析している。
市場では、今回の移転を売却やETFの償還対応に向けた準備とみる向きもある。BlackRockが保有資産をCoinbase Primeへ移す動きは、現物ETFで純流出が発生する局面で確認されることが多く、今回も償還手続きに関連している可能性が指摘されている。
もっとも、今回の移転が実際の市場売却につながったかどうかは確認されていない。単なる資産移管や流動性管理の一環にとどまる可能性もあり、市場の受け止めは分かれている。
市場では、BlackRockの顧客が引き続き慎重な投資姿勢を維持しているとの見方も出ている。暗号資産市場のボラティリティが高止まりするなか、ETFへの資金流入が鈍れば、こうした大口移転が続く可能性もあるという。
価格への影響も現時点では見通しにくい。市場参加者は、継続的なトークン移転がETF資金フローと連動している可能性に注目する一方、今回の移転だけでビットコインやイーサリアムの値動きを断定するのは難しいとみている。
今後の焦点は、ETF資金フローが反転するかどうかにある。資金流入が再開すれば、BlackRockの資産移管のパターンにも変化が出る可能性があり、市場は追加移転の規模とあわせて、ETFの純流入・純流出の推移を見極めようとしている。