Micron Technology(写真=Shutterstock)

Micron Technologyは23日、Anthropicと提携し、AIインフラ分野での協業を強化すると発表した。高性能メモリの供給に加え、AI向けアーキテクチャ設計やストレージ分野でも連携する。AnthropicのSeries H資金調達ラウンドには戦略投資家として参加した。

Cryptopolitanによると、両社の協業は、AIアーキテクチャ設計、メモリ・ストレージのサプライチェーン可視化、生成AIモデル「Claude」の活用などを柱とする。AIシステムの性能最適化と、インフラ拡張の効率化を共同で進める。

今回の提携は技術協業にとどまらず、資本面にも及ぶ。Micron TechnologyはAnthropicのSeries Hに戦略出資し、株主に加わった。AI計算需要が急拡大するなか、HBM(高帯域幅メモリ)を手がける半導体企業と大規模言語モデル(LLM)開発企業の思惑が一致した形だ。

両社は合意に基づき、さまざまなAIワークロードにおけるメモリとストレージのサブシステム性能を分析する。その結果をAIインフラ設計の高度化に生かし、システム構築や運用の効率向上につなげる方針だ。

協業は社内活用にも広がっている。Micron Technologyはすでに複数部門でClaudeを導入済みで、活用範囲を拡大している。コーディングの生産性向上や自律型AIエージェントの活用を中心に展開しており、業務効率と生産性の改善効果を確認したとしている。

提携拡大の背景にはAnthropicの急成長がある。Anthropicは5月、Altimeter Capital、Dragoneer、Greenoaks、Sequoia Capitalなどが参加したSeries H資金調達ラウンドで650億ドルを調達した。これにより企業価値は9650億ドルに達し、AIスタートアップとしては高い評価額となった。

サービス規模も拡大している。Claudeの月間アクティブユーザー数は約3000万人で、月間のAPI呼び出し件数は250億件を超える。AIモデルの学習と運用に必要なメモリおよびストレージインフラの確保が、重要課題として浮上している。

市場では、Anthropicが早ければ今年10月、遅くとも年末までにニューヨーク市場へ上場する可能性があるとの見方も出ている。グローバル企業との計算インフラ分野での協業を広げ、AIエコシステムでの主導権確保を急いでいる。

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