XRPは長く続いた低ボラティリティ相場を下抜けし、テクニカル面では1ドル割れが次の焦点に浮上している。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが23日(現地時間)に報じたところによると、XRPの月足チャートでは、第1四半期を通じて狭いレンジで推移していたボリンジャーバンドが足元で下方向に拡大した。下限バンドにあたる0.92~0.96ドルが、新たな下値メドとして意識されている。
XRPは6月に入って16.98%下落した。中心線である20カ月単純移動平均は2.06ドルに位置しているが、この水準を下回って以降は売り優勢の地合いが続く。市場の関心は2ドル回復よりも先に、1ドルを割り込んだ局面で買いがどこまで下値を支えられるかに移っている。
テクニカル指標を見る限り、今回の下落は短期的な値動きのぶれというより、下落トレンドの延長とみる向きが強い。年初からの弱気基調が第2四半期に入っても途切れず、月間ボラティリティが記録的な低水準まで低下した後に下放れが起きたためだ。市場では、ボリンジャーバンド下限が強い「価格の磁石」のように機能し、相場を1ドル割れの水準へ引き寄せているとの見方も出ている。
四半期ベースのパフォーマンスも重しとなっている。XRPは第1四半期終了時点で25%超下落しており、第2四半期も2桁の下落率が続く。4月にみられた反発も、その後の下落で大半が打ち消された。上半期全体でみても、ここ数年で最も弱い局面の一つとなっている。
市場環境も弱気に傾いている。米上院では暗号資産規制を巡るCLARITY法案の停滞が続き、大口投資家がリスクエクスポージャーを縮小しているという。市場では、流動性が継続的に流出しているとの指摘も出ている。この局面では、個別銘柄の短期反発よりも、資金流出の勢いと支持線を維持できるかが重要になる。
足元で強気派にとって重要な水準は、1.05~1.10ドルの支持帯だ。市場ではこの水準を「最後の防衛線」とみており、急落回避の材料としてはXRP現物ETFへの安定した資金流入が挙げられる。関連ファンドの純資産は現在、13億5000万~14億5000万ドルで推移している。
もっとも、条件は明確だ。6月の月足が1ドル未満で引ければ、テクニカル上はボリンジャーバンド下限の0.92~0.96ドルへの下落が避けにくくなる。市場は2ドル回復を論じる前に、心理的節目である1ドルを下回る水準で買い注文の厚みと持続力を確認する必要がある。
6月は歴史的にみても、XRPの買い手に大きな上昇をもたらしてきた月ではない。今後数週間は反発余地よりも、実際の底値がどこで形成されるのかに関心が集まりそうだ。