Kraftonは6月24日、キム・チャンハン代表が米シアトルのAmazon Web Services(AWS)本社を訪問し、マット・ガーマンCEOら主要経営陣と会談したと明らかにした。両社はAI戦略を共有し、クラウドやAI基盤の活用、ヒューマノイド分野での協業の可能性を協議した。
同社はLinkedInを通じて会談の内容を公表した。協議では、KraftonのAIビジョンを共有したうえで、AWSのクラウド・AIインフラが同社の技術開発をどう支援できるかについて意見を交わした。ヒューマノイドロボティクスや、AIとシミュレーションの能力を実世界へ応用する方向性も主要な議題に上った。
Kraftonはこれまで、「PUBG: BATTLEGROUNDS」など自社ゲームの運営基盤としてAWSのクラウドインフラを活用してきた。一方で、両社のCEOが直接会談するのは今回が初めてという。
KraftonがフィジカルAI分野の協力先としてAWSに注目する背景には、同社のAI事業拡大がある。Kraftonは昨年、「AIファースト」を宣言し、1000億ウォン規模のNVIDIA GPUクラスター構築に着手した。さらに今年2月には、米サンフランシスコにヒューマノイドロボットAIの専門法人Ludo Roboticsを設立している。
Ludo Roboticsは、ロボットが周辺環境を認識し、人の指示を解釈して実空間で動作できるようにするAIソフトウェアの開発に注力している。こうしたロボットAIの開発には、大規模なシミュレーション環境やAI学習向けのクラウドインフラ、リアルタイム推論システムが不可欠とされる。
AWSも、生成AIに続く次の成長領域としてフィジカルAIを見据えており、両社の思惑が一致したとみられる。
もっとも、今回の会談が現時点で具体的な事業提携や契約に発展したわけではない。Krafton関係者は「KraftonのAI研究開発とAWSのクラウド・AIインフラ能力を軸に、協力の可能性について意見を交わした。今後も関連する議論を続ける予定だ」とコメントした。
Kraftonは昨年、OpenAIのサム・アルトマンCEOとも会談している。今月初めには、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOの訪韓時に、チャン・ビョンギュ議長とイ・ガンウク最高人工知能責任者(CAIO)がフアンCEOと会い、協力策を協議したという。