NC AIは24日、3D生成AIサービス「VARCO 3D」の新モデル「VARCO 3D 2.0」を公開し、7月に自社SaaSプラットフォームへ搭載すると発表した。形状のゆがみを大幅に抑えたほか、4K解像度のテクスチャにも対応する。
VARCO 3D 2.0は、2025年12月の提供開始以降に蓄積したユーザーフィードバックと自社の研究成果を基に開発した。従来の3D生成AIで課題とされてきた形状のゆがみを改善し、入力画像のシルエットや比率を忠実に反映できるようにしたという。複雑な装飾要素や細部の構造も高精度で再現するとしている。
同社は性能ベンチマークも公表した。形状類似度の評価指標「Uni3D」では0.449を記録し、バージョン1.1の0.319に比べて40.8%向上した。Trellis2(0.436)、UltraShape(0.428)、Hunyuan3D 2.1(0.427)など主要なオープンソースモデルを上回ったとしている。CLIP-N、ULIP-2など他の主要指標でも最高水準の結果を示したと説明した。
視覚面の完成度も高めた。最大4K解像度のテクスチャに対応し、金属や木材といった素材の質感、表面の微細なパターン、摩耗の表現まで写実的に再現できるとしている。
活用領域の拡大も見込む。従来は専門家が約4週間かけていた3Dアセットを最短3分で生成でき、製造、建設、国防分野におけるフィジカルAIやデジタルツインの実装に必要なデータ構築のコストと時間を削減できるとした。
NC AI代表は「独自のAI技術を基盤に、データセキュリティとAI技術の自立性を確保し、フィジカルAIとデジタルツイン時代を支える中核インフラへと成長させていく」と述べた。