XRPが2週足ベースでガウシアンチャネル下限を再び試しており、市場ではリスク・リワードの観点から注目が集まっている。市場アナリストのイグラック・クリプトは、過去の値動きに照らせばこの水準が買いの好機となる可能性があると分析し、中心線を回復した場合の上値目標として5.7~8ドルを示した。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが23日(現地時間)に報じたところによると、XRPは暗号資産市場全体の地合い悪化を受け、一時1.11ドルまで下落した。6月に入ってからの下落率は累計16.39%となった。
イグラック・クリプトは、足元を重要なテクニカル局面と位置付ける。XRPは2週足チャートでガウシアンチャネルの下限境界を再テストしており、この局面は過去の相場で大幅上昇に先立つ買い機会として機能してきたと説明した。
焦点となるのは、チャネル中央を走る中心線だ。同氏はこの水準について、蓄積局面と利食い局面を分ける大きな節目と指摘。過去のXRPは、中心線を下回る局面では恐怖と機会が交錯する値動きとなり、その後に中心線を明確に上抜けると、相場が拡大局面に入り大きく上昇する傾向があったという。
この見方を踏まえ、同氏は2つの上値シナリオを示した。1つ目は、過去サイクルの平均的な上昇率を当てはめるケースだ。あるサイクルでは中心線を超えた後に約330%上昇し、別のサイクルでは約200%上昇したと分析。平均上昇率の約265%を現在の相場構造に当てはめると、上値の目安は8ドル(約1200円)近辺になるとした。
一方、より保守的なシナリオも提示した。過去ほど強い値動きを再現できない場合を想定し、過去の上昇幅の60%にとどまるケースを試算したものだ。200%上昇の60%に当たる約120%の上昇余地を見込むと、目標水準は5.7ドル(約855円)になるという。
もっとも、足元のXRPは依然として弱含みの圧力下にある。同氏は現状を「不快な局面」としつつも、歴史的にはこうした局面こそが最も良好なリスク・リワードをもたらす可能性があると評価した。底打ちを厳密に見極めたり、急騰後に追随買いしたりするよりも、下限境界付近での買い集めと中心線回復の確認が重要だとみている。
また、提示した目標値は単なる思惑ではなく、XRPが過去に中心線を回復した後の値動きに基づくものだと強調した。上昇シナリオの前提は短期的な反発ではなく、あくまで中心線を奪回できるかどうかにあるという。
今後の注目点は明確だ。XRPがガウシアンチャネル下限で下値を支えられるか、さらに中心線を上抜けられるかが次のトレンドを左右する。同氏は、XRPがこの水準を明確に上回れば意味のある利食いを検討できるとする一方、中心線の回復に失敗した場合は、保守的な目標値であっても見直しが必要になる可能性があると指摘した。