6月の暗号資産市場で下落銘柄が急増し、年初来で最も広範な下落局面となった。CryptoRankによると、ステーブルコインを除く主要銘柄のうち、集計対象85銘柄中74銘柄が下落した。
CoinPostが23日に伝えた。CryptoRankは2026年の年初からの市場全体の騰落データを公表した。対象はステーブルコインを除く上位100銘柄で、このうち集計可能だった85銘柄を分析した。
6月に下落したのは74銘柄で、全体の87.1%を占めた。一方、上昇したのは11銘柄にとどまり、12.9%だった。CryptoRankは、6月の下落銘柄比率が年初来で最も高かったとしている。
月別に見ると、1月と2月も下落銘柄の比率は高く、それぞれ73.0%、72.0%だった。3月は62.0%、4月は36.0%まで低下し、5月は下落46.0%に対して上昇54.0%と、上昇銘柄が優勢だった。
ただ、6月に入ると流れは一変し、下落銘柄の比率は1カ月で87.1%まで跳ね上がった。
リターン面でも市場全体の弱さが鮮明になった。6月の平均リターンはマイナス8.6%、中央値はマイナス12.3%だった。CryptoRankは、平均が中央値ほど落ち込まなかった背景について、一部の上昇銘柄が全体の平均を押し上げたためだと説明した。
このため、多くの銘柄の実際のパフォーマンスは、平均値が示す水準よりも弱かった可能性がある。中央値が平均を下回ったことは、上昇銘柄が少なかっただけでなく、一部銘柄の大幅上昇が全体平均を押し上げたことを示唆する。
今回の集計はステーブルコインを除く上位銘柄を対象としており、市場の中核を占める主要銘柄群の動向を反映したものといえる。
5月には上昇銘柄が優勢だったが、その流れは6月に続かなかった。CryptoRankのデータは、6月の相場が単なる個別調整ではなく、市場全体で投資家心理が冷え込んだ局面に近かったことを示している。
今後の焦点は、6月の急速な悪化が一時的な調整にとどまるのか、それとも年間を通じて最も弱い月として定着するのかだ。現時点では、6月が2026年で最も広範な下落を記録した月となっている。