XRPは高値から大きく調整した後も、1.10ドル前後の重要なサポート帯を維持している。市場では、2021年に上値抵抗として意識された同水準が下値支持として機能し続けるかに注目が集まっており、1.50ドルを回復できるかが次の焦点になっている。
The Crypto Basicによると、XRPは22日(現地時間)時点で1.13ドル近辺で推移している。
XRPは1年前に3.66ドルで過去最高値(ATH)を付けたが、足元の価格はその高値から69%低い水準にある。直近9カ月では8カ月で月間下落となり、上昇したのは4月の2%高のみだった。短期的には売り優勢の地合いが続いている。
一方、月足ベースの長期チャートでは、なお強気構造が崩れていないとの見方もある。XRPは上場以来、高値と安値を切り上げる流れを維持してきたとされ、今回の下落局面でもその構図は保たれているという。足元の下げは主要サポート帯の再検証に当たり、この水準を維持できれば上昇トレンドに回帰する余地があるとの見方だ。
とりわけ市場が注視しているのは1.10ドル近辺だ。この価格帯は2021年8月から11月にかけて、XRPが終値ベースで繰り返し上抜けに失敗した抵抗線だった。その後、2024年11月には出来高を伴って明確に上抜け、現在は主要なサポートとして意識されている。
XRPは直近で1.05ドルまで下落した後、足元では現在の水準まで持ち直しており、ひとまずこのゾーンで下支えが確認された格好だ。
今後の方向性は、このサポートを維持できるかにかかっている。ここで値固めが進み、市場全体のセンチメントが改善すれば、反発基調が強まる可能性がある。逆に下押し圧力が続く場合、次のサポート候補として0.76ドル、0.52ドル、0.35ドル、0.16ドルが挙げられている。
一部のアナリストは、なお1ドル割れまでの調整余地を見込む。カシトレイズは、0.87ドルまで下落した後に本格反発に向かう可能性があるとして、同水準を「理想的な買いゾーン」と位置付けた。アナリストのアリ・マルティネスも、おおむね同水準を示唆しているという。
その一方で、追加下落を待つだけでは買い増しの機会を逃す可能性があるとの指摘もある。現在の価格がすでに過去最高値から大きく調整し、複数年にわたって確認されてきたサポート帯に入っているためだ。
上値の目安としては、1.50ドルの回復が重要視されている。分析者は、XRPがこの水準を取り戻せば、強気転換を示す本格的なブレイクアウトのシグナルになり得るとみている。その後も戻り基調が続けば、3.66ドルの過去最高値を再び試す展開も視野に入るとしている。
資金フローも重要な注目点だ。直近7日間のXRPの現物取引では、取引所への流入を流出が上回った。流入額は5億9000万ドル、流出額は6億2900万ドルだった。投資家がXRPを取引所の外に移し、長期保有に振り向けている兆候と受け止められており、こうした現物の純流出が複数期間にわたって続いている点も、1.10ドル近辺のサポート維持と並ぶ焦点となっている。