XRP Ledgerで22日、決済件数が1日でほぼゼロまで落ち込み、ネットワーク障害への警戒感が広がった。アクティブユーザー数など複数のオンチェーン指標も同時に急低下しており、市場では需要の急減よりもデータ取得や集計を巡る技術的な問題を疑う見方が強い。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが22日(現地時間)に報じたところによると、アカウント間の決済件数はゼロ近辺まで急減し、アクティブユーザー数も同様の動きを示した。
こうした異変は、XRPが年初来安値圏で推移する局面と重なり、投資家心理を冷やした。XRP Ledgerの日次決済件数は過去1年にわたり数十万件規模で推移し、100万件を超える日も少なくなかったが、今回は1日で急角度に落ち込んだ。6月に入って高水準を維持していた決済量も、約1億2000万XRPまで減少した。
ただ、現時点でこれをネットワーク需要の崩壊とみなすのは難しい。複数のオンチェーン指標が同時にゼロ近辺まで低下する場合、経済活動の縮小よりも技術的な要因が背景にあるケースが多いからだ。利用低下が主因であれば、通常は段階的に減少するが、今回は単一の集計区間で急落した格好となっている。
このため市場では、データ収集の不具合、インデクサー障害、報告遅延、APIの不調、指標集計の一時停止といった可能性に注目が集まっている。U.Todayも、今回の動きは「ネットワーク利用の完全消失」よりも技術的な問題を示唆すると指摘した。XRPの値動きも、この見方を一定程度裏付けているという。
XRPはここ数カ月、下落基調が続いており、足元では1.13ドル(約170円)前後で推移している。主要な移動平均線を下回り、チャート形状も弱含みだが、市場反応は全面的な障害を織り込むほどには広がっていない。取引所での処理は継続しており、出来高も維持されているほか、ネットワーク全体の障害を示す報告も現時点では確認されていない。
懸念材料となっているのはタイミングだ。XRPは直近、長期のボックス圏を下抜けた後も、1.28ドル(約192円)と1.35ドル(約203円)近辺の主要な抵抗線を回復できていない。この局面でネットワーク活動を巡る不透明感が重なれば、投資家心理が一段と悪化する可能性がある。U.Todayも「タイミングが悪い」として、XRP強気派に不利な局面だと伝えた。
今後の焦点は、各指標が速やかに通常水準へ戻るかどうかだ。1日分の決済活動の急減だけで、XRPエコシステム全体の深刻な悪化を示す材料とみるのは難しい。決済件数とアクティブユーザー数がすぐに通常レンジへ回復すれば、今回は一時的なデータ異常として処理される可能性が高い。一方、低下傾向が続く場合は、XRP Ledgerの活動そのものに構造的な問題がないか、追加検証が必要になりそうだ。