SOCARは23日、AXA損害保険と業務提携に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。SOCARアプリ内で運転者保険や旅行者保険を販売するほか、走行データに基づく保険商品の開発や新規事業でも連携する。
まずはAXA損害保険の運転者保険と旅行者保険をSOCARアプリ内で取り扱う。利用者は車両の予約から保険加入まで、別のアプリに移ることなく一括で手続きを完結できるようになる。
サービス開始は今年下半期を目指す。今後は商品ラインアップを順次拡充する予定で、事故対応などの運営効率化でも協力し、両社の収益性向上につなげる考えだ。
今回の提携は、SOCARが5月に打ち出した成長戦略「SOCAR The NEXT」の初弾に当たる。カーシェアリングを起点に、サブスクリプションや車両コマースへと事業領域を広げ、保険・金融も加えることで、車両利用の全プロセスを1つのプラットフォームで完結させる構想を掲げている。
SOCARは6月4日の臨時株主総会で、保険代理・仲介業など12項目の事業目的を定款に追加しており、保険分野への参入準備を進めてきた。
両社は今後、SOCARが約2万5000台の車両運用を通じて蓄積した走行データや安全運転スコアを活用し、利用者ごとに最適化した保険商品の共同研究も進める。自動運転の実用化によって事故責任や補償の在り方が変わることも見据え、新たな保険モデルの開発にも取り組む。
パク・ジェウクSOCAR代表取締役は「車両利用のプロセスにおいて、保険は欠かせない領域だ。顧客がより便利に利用できる環境づくりに注力した」とコメントした。その上で、SOCARのモビリティデータとAXA損害保険の専門性を組み合わせることで、利用者の運転パターンに合った保険を、より簡便かつ合理的に提供していく考えを示した。