韓国高等教育財団(KFAS)は23日、若手研究者を支援する「KFAS新進学者賞」を新設し、初年度の受賞者3人を決めたと発表した。22日にソウル市江南区の財団ビルで開いた授与式で、SK会長でKFAS理事長のチェ・テウォン氏が受賞者を激励した。
同賞は、博士号取得後、独立した研究者として歩み始めた初期段階の研究者を支援する目的で創設した。初年度は、社会イノベーション領域の社会科学分野の研究者を対象とした。
受賞者には、キム・ジンファン慶熙大学医学部教授、ヤン・ジェソク全南大学地理学科教授、チェ・ソギョン延世大学言論広報映像学部教授を選んだ。各受賞者には、研究支援金などとして4000万ウォンを支給する。
KFASは、研究費の支援にとどまらず、若手研究者が世界的な研究者へ成長できるよう、学術ネットワークの構築も支援する。セミナーや同世代研究者との交流、国内外の研究者によるメンタリングプログラムを運営し、研究成果が社会の変化や政策革新につながるよう継続的に後押しする方針だ。
チェ氏は授与式で、「人工知能の時代を迎え、人材に求められる基準も変わっている」と述べた。その上で、「自身の研究や専門分野に人工知能をどう取り込み、活用するかを考える必要がある」と語った。
さらに、「『飲水思源』の心を持って、今の成果は個人の才能や努力だけでなく、社会がつくった機会によって可能になったことを忘れないでほしい」としたうえで、「自らを育てた社会に、才能と力量で貢献する人材になってほしい」と呼びかけた。
キム・ユソク韓国高等教育財団代表は、「KFAS新進学者賞は、完成した実績ではなく、研究者の可能性に投資する賞だ」と説明した。「若い研究者が自由に探究し、世界的な研究者へ成長できるよう支援する、韓国を代表する学術賞に育てていきたい」と述べた。
韓国高等教育財団は1974年設立の公益財団。これまで52年間にわたり、海外留学奨学制度などを通じて約5300人の奨学生を支援し、世界有数の大学で博士号を取得した人材を約1000人輩出したとしている。