豪州、米国、英国、ニュージーランド、カナダの情報機関で構成する「ファイブアイズ」が、政府や企業を標的とするAI悪用の破壊的サイバー攻撃について、数カ月以内に現実化する可能性があると警告した。英紙ガーディアンが22日(現地時間、以下同)に報じた。
5カ国の信号情報機関は共同声明で、AIは今後、サイバー防御の強化に寄与する一方で、サイバー脅威の速度、規模、巧妙さも加速させていると指摘した。
さらに、フロンティアAIモデルは現在の業界予測を上回るペースで進化しており、攻撃側、防御側の双方のサイバー能力を根本から変える可能性があると説明した。脅威の到来は「数年先ではなく数カ月先」との見方も示した。
ファイブアイズの各機関は、AIモデルの急速な進化によって、悪意ある攻撃者の参入障壁が下がり、攻撃の速度と巧妙さが増していると強調した。
その上で、「サイバーリスクはもはや単なる技術的課題ではない。重要な経営リスクであり、リーダーシップが負うべき責任だ」と訴えた。
シドニー大学米国学研究センターのAI・国家安全保障専門家、オリビア・ション氏は、「次世代のミトスやフェーブルは、すぐそこまで来ていると考えるべきだ」と述べた。
また、公開情報に基づく見立てだとした上で、「中国や他国、企業も同等に高度なモデルを開発している可能性がある」と語った。
著者について