ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインは22日、一時6万5000ドルを上回ったものの上昇は続かず、再び6万4000ドルを下回った。米株安と原油安が進むなかでも底堅さを見せたが、6万5000ドル超の清算集中帯をこなした後は追随買いが細り、上値の重さが意識されている。

Cointelegraphによると、ビットコインは米株式市場の寄り付き前後に、Bitstampベースで6万5555ドルを付けた。前週水曜日以降で最も高い水準だった。

この日の値動きは米国株と対照的だった。米株は、米国とイランの和平合意の行方を巡る不透明感から軟調に始まった。一方で、米国がイラン原油の取引を2カ月間認めたことで、市場心理はやや改善した。

分析会社The Kobeissi Letterは、イラン原油が2018年以降で初めて公式に世界市場へ戻ることになると指摘した。

原油市場はこれに即座に反応した。米国産原油WTIは1バレル73ドル近辺まで下落し、3月初旬以来の低水準となった。戦争勃発後の推移でみても、安値圏に近い水準にある。

市場では、6万5000ドル超で清算が先行した点にも注目が集まった。アナリストのダン・クリプト・トレーズはCoinGlassのデータをもとに、米市場の寄り付き直後に6万5000ドル超の厚い清算集中帯をこなしたと述べた。そのうえで、相場がこの先数時間でどちらに放れるかが重要になるとの見方を示した。

投資家の視線は、次の流動性ゾーンに移っている。クリプトリビューイングは、足元の清算規模について「異常な水準だ」と指摘。ビットコインでは直近7日間で25億ドル(約3750億円)規模の清算が発生したとした。

また、6万5000~6万7000ドルの上方にはなお厚い流動性が残っており、これを吸収できれば一段高につながる可能性があるとの見方も示した。上値の目安としては7万ドルが意識されている。クリプヌエボは、買いが短期的なブレイクアウトを維持できれば、7万ドル近辺まで上昇余地があるとみている。

足元の反発が一時的な戻りにとどまるのか、それとも上方の流動性を順次こなす形でトレンド転換につながるのかが、短期の焦点だ。

もっとも、上昇は長続きしなかった。ビットコインは6万5000ドル突破後に買いの勢いが鈍り、再び6万4000ドルを下回った。上方の清算をこなした後も追随買いが入らず、短期筋の利益確定と戻り売りが重なったとの見方が出ている。

6万5000ドル突破が本格的なトレンド転換のシグナルだったかどうかも、判断はなお先送りされている。6万4000ドル台を早期に回復できなければ、今回の上昇は上方流動性の吸収後にとどまる一時的な反発だったとの見方が強まる可能性がある。

市場があわせて見極めているのは主に2点だ。1つは、6万5000ドル突破が6万7000ドル前後の流動性吸収にまで波及するかどうか。もう1つは、これまで繰り返されてきた週明け高値のパターンが今回も再現されるかどうかだ。

ビットコインは米株安と原油安のなかでも相対的な強さを示したが、短期的には清算ゾーンと時間帯ごとの需給変化が方向感を左右する展開となっている。

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