OpenAIは、サイバーセキュリティ向けモデル「GPT-5.5-Cyber」を更新し、認定を受けたセキュリティ企業による利用範囲を広げた。コード解析や脆弱性検証などの機能を強化したほか、顧客向け製品・サービスでの活用を可能にするパートナープログラムも打ち出した。Axiosが6月22日に報じた。
OpenAIはブログで、今回の更新により「承認済みのセキュリティ専門家が対応できる業務の幅が広がり、セキュリティ業務における実務能力も高まった」と説明した。
更新版のGPT-5.5-Cyberは、大規模なコードベースの詳細分析、脆弱な箇所の特定、脆弱性の検証、ソフトウェアパッチの開発・テストに対応する。AIエージェントがテスト環境で既知のソフトウェア脆弱性を再現できるかを測るベンチマークでは、GPT-5.5-Cyberが85.6%を記録し、GPT-5.5の81.8%を上回った。
あわせてOpenAIは、認定を受けたサイバーセキュリティ企業が顧客環境の防御に同社モデルを活用できるよう支援する「OpenAI Daybreak Cyber Partner Program」を発表した。参加企業は、顧客向けに提供する製品・サービスで「GPT-5.5 Trusted Access for Cyber」を利用できるようになる。
従来は、承認を受けた機関がサイバーモデルを利用できるのは、自ら保有するシステム、またはテスト権限を付与されたシステムが中心だった。
OpenAIはまた、Trail of Bits、HackerOne、Calypheと連携し、AI支援ツールで見つかった脆弱性にオープンソースの管理者が対応できるようにする「Patch the Planet」イニシアチブも後押ししている。
同社によると、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、ポーランド、韓国、EU機関とパートナーシップを結んでいるほか、主要インフラの運営事業者や政府ネットワークとも協力しているという。