XRPは、長期の上昇トレンドラインを維持できれば、中長期で10ドルを目指す余地があるとの見方が出ている。一方で足元の値動きは弱く、0.50〜0.55ドル帯の長期持ち合いゾーンを再び試す可能性も意識されている。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、ブラック・スワン・キャピタリスト創業者のバーサン・アルジャラ氏は19日(現地時間)、XRPが高値形成後の調整局面を経て過去と似た長期パターンをたどる可能性があると分析した。
同氏が重視するのは、XRPがこれまで複数回にわたり反発の起点となってきた長期上昇トレンドライン上で推移している点だ。X(旧Twitter)への投稿では、今回の調整局面は過去の事例と非常によく似ており、サポートライン近辺で底入れして反発したこれまでの値動きと重なると指摘。トレンドラインの再テストリスクが高まる局面では、「蓄積ゾーン」の動向を注視すべきだとした。
チャート上では、XRPは2025年7月に付けた過去最高値(ATH)の3.66ドル以降、下落基調が続いている。直近9カ月のうち8カ月が陰線となっており、6月も大幅安となる可能性があるという。市場の関心は下落率そのものより、どの水準で明確な底が形成されるかに移りつつある。
アルジャラ氏は、数年単位の蓄積帯が再び重要な局面に入ったとみている。XRPは2024年11月にこのゾーンを上抜け、それまで4カ月にわたってレンジ内で推移していた。その後、2025年7月の高値形成を経て売り圧力が強まり、主要サポートの再テスト局面に戻ったという。同氏は、XRPが強い上昇トレンドライン近辺の蓄積帯で最終的に下支えされる可能性があると述べた。
週足と月足では安値を切り上げる流れも維持している。XRPが数年単位のサポートライン上にとどまる限り、蓄積帯から強く反発する典型的な強気のブレイクアウトパターンが形成され得るとの見方だ。出来高についても、XRPの実用性や採用拡大に伴って増加する可能性があり、反発を支える要因として挙げた。
XRPは現在、1.19ドル近辺の主要な水平抵抗線を下回って推移している。共有されたチャートでは、2025年7月の高値から0.50ドル前後の蓄積帯まで売りが広がる可能性も示された。こうした値動きは前回のサイクルでも見られ、その後は強い反発が続いたと同氏は説明している。
過去の事例では、XRPは2018年1月の高値3.35ドルから2020年3月の安値0.104ドルまで96.7%下落し、この局面でも上昇トレンドラインと重なった。さらに、2021年4月の高値1.96ドルから2022年6月の0.28ドルまで85%急落した後も、同様の流れが見られたという。
足元の価格は、蓄積帯下限の0.55ドルを約104%上回る水準にある。アルジャラ氏は、「この持ち合いが長引くほど、その後の上昇局面はより強く、より爆発的になる」との見方を示した。チャート上の目標価格としては10ドルを挙げ、現在の市場価格1.12ドルを基準に約793%の上昇余地があると試算している。
もっとも、このシナリオはXRPが長期上昇トレンドラインを再テストしたうえで維持できることが前提となる。週足や月足など上位足でこのサポートを下抜けて引けた場合、想定される上昇シナリオは弱まる可能性がある。目標価格そのもの以上に重要なのは、0.50〜0.55ドル帯のサポートが維持されるか、そして週足・月足ベースの上昇構造が保たれるかどうかだ。