Cardano(ADA) 写真=Shutterstock

Cardano(ADA)について、長期的な下落調整が終盤に差しかかったとの見方が浮上している。価格は重要な支持帯とされる0.10ドル近辺に接近しており、短期的な反発が入るかどうかに加え、取引所からの資金流出動向にも関心が集まっている。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が6月19日(現地時間)に報じたところによると、ADAは0.16ドルを下回った。直近1カ月の下落率は約32%に達した。

今回の下落は、月足ベースでみた長期のABCエリオット波動における調整局面の一部とみられている。調整は、Cardanoが2021年9月に3.10ドルの高値を付けた後に本格化した。A波ではその後0.23ドルまで下落し、続くB波では2024年12月に1.32ドルまで戻した。

足元では、最終局面に当たるC波が進行中とされる。この下落局面は5つの下位波動で構成され、第1波では2025年2月に0.50ドルまで下げた。その後、第2波で2025年8月に1.02ドルまで反発。続く第3波では下げが加速し、前回安値の0.22ドル近辺まで押し下げられた。

一方、直近の値動きは典型的なC波の進行パターンとはやや異なるとの見方もある。波動上は第3波の下落後に第4波の自律反発が入りやすいが、ADAはビットコインが2月の6万ドルから5月の8万2000ドルへ持ち直す局面でも軟調に推移した。下落トレンドが完全に終わったとは言い切れないものの、短期的な戻り余地は残されているという。

長期目線では、0.10ドル近辺が重要な水準として意識されている。2020年11月以来の価格帯であり、長期チャートでも主要な技術的支持帯の一つとされる。買いと売りがせめぎ合う下値メドになる可能性がある。

市場の見方は分かれている。長期保有者の間では、過去の安値圏への再接近を割安な買い場とみる向きがある一方、一部アナリストは現水準、あるいはそれ以下での参入について、リスクリワードが良好だと評価している。

ADAが重要水準を回復できれば、投資資産価値が最大6000%拡大する可能性があるとの強気シナリオも示された。一方で、足元の下落局面は保有者の忍耐が試される場面であり、相場の底入れ前によくみられる動きだとする見方もある。

資金フローでは、取引所外への資金移動も確認された。CoinGlassの集計によると、直近24時間のADA現物は流出が2250万ドル、流入が2127万ドルだった。差し引きでは125万ドルの純流出となり、取引プラットフォームから外部ウォレットへの移動が上回った。この動きは一般に押し目買いのシグナルとして受け止められる。

こうした状況を踏まえると、短期的な焦点は2つある。1つは、C波の下位構造の中で一時的な反発が実際に入るかどうか。もう1つは、長期支持線とされる0.10ドル近辺で買いが入り、下落に歯止めがかかるかどうかだ。

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