Dogecoinが下落基調を強めるなか、過去に反発の起点となった0.08ドル前後の長期支持帯に再び接近した。市場では、この水準を維持できれば中長期で反発に向かう余地があるとの見方が出ている。
暗号資産メディアThe Crypto Basicが19日(現地時間)に伝えた。Dogecoinは足元で0.082ドル台で推移し、24時間では約0.58%下落、週間では6.3%安となった。Bitcoinが一時6万3000ドルを割り込み、暗号資産市場全体が軟調となった流れが波及した。
足元の値動きは弱いものの、現在の価格帯はテクニカル面で重要な意味を持つ。週足では2月上旬に0.080ドルまで下落した後、一定のレンジ内で推移してきた。5月には0.118ドルまで戻したが、この水準で売り圧力が強まり、再び押し戻された。
6月第1週には0.077ドルまで下落したが、その後は買いが入り、一段安は回避した。
市場参加者が注目しているのは、Dogecoinがなお0.080ドル近辺の支持帯を維持している点だ。直近の軟化局面でもこのゾーンでは下げ止まる場面が複数回みられ、大きく下値を切り下げる展開には至っていないという。
この価格帯は前回のサイクルでも長期の蓄積局面として機能した。Dogecoinは2022年5月から2024年2月まで広いもみ合い相場の下限圏で長く推移し、当時は0.050ドル近辺の支持帯を維持した後、2024年12月に0.484ドルまで上昇した。今回も同様の値動きが再現されるかが焦点となる。
もっとも、反発期待が現実味を帯びるには、支持帯の維持だけでは不十分だ。反発が本格化するには、レンジ上限の上抜けに加え、主要移動平均線を回復する必要がある。
まず長期の上値抵抗として意識されるのが、2024年3月高値の0.228ドルだ。現水準を約178%上回る。次の節目は2025年9月高値の0.306ドルで、現在値より約273%高い水準となる。
さらに強い買いモメンタムが続けば、過去最高値(ATH)の0.74ドルまで上昇する可能性もあるとの見方が出ている。この場合、現在値からの上昇率は約802%となる。加えて1ドル到達の可能性も残るが、その前提としては、暗号資産市場全体が長期の上昇局面に入り、2021年に近い市場環境が再び訪れる必要がある。
市場では、Dogecoinが0.08ドル前後の長期支持帯を維持できるかが、今後の方向性を左右する最大のポイントとみられている。この水準で買いが続けば、過去と同様に長期のもみ合いを経て反発を試す余地が残る。一方で、レンジ上限の突破や主要移動平均線の回復が伴わなければ、上昇シナリオは限定的にとどまる可能性が高い。逆に支持帯を明確に割り込めば、中長期の回復期待は再び後退しそうだ。