RippleとXRP 写真=Shutterstock

Evernodeのアシシ・バルラ最高経営責任者(CEO)は、XRPがグローバル金融システムの基盤を担う存在になりつつあるとの見方を示した。Nasdaq上場を控える同社は、XRP Ledgerを基盤に、規制に対応したDeFi商品の提供を目指す方針だ。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが19日(現地時間)に報じたところによると、バルラ氏はXRPL Foundation関係者とのインタビューで、XRPの初期開発の経緯とEvernodeの今後の事業構想について語った。

同社はNasdaq上場を準備しており、上場時のティッカーシンボルは「XRPN」とされる。バルラ氏は、XRP Ledgerを事業基盤として活用し、規制に対応したDeFi商品を投入する考えを示した。個人投資家でも大手ファンド並みの条件で収益機会を得られるようにするという。財務諸表によれば、同社はXRPを4億7300万枚保有している。

インタビューでは、Ripple創業初期の様子にも話が及んだ。バルラ氏によると、2013年末にサンフランシスコのセカンド・ストリートにあったRippleの初期オフィスは質素な環境で、冷房もなく、窓を開けて作業していた。社員が机を自ら組み立てていたという。

共同創業者のクリス・ラーセンは、あらゆる費用を切り詰める必要があると繰り返し説いていたとされる。

その一方で、当時のチームには強い確信があったという。バルラ氏は「これは大きくなると分かっていた。中核となる基盤はXRPだった」「オフィスの中に強いエネルギーがあった」と振り返り、初期メンバーの集中力の高さを強調した。

当時は、アーサー・ブリトがホワイトボードで構造を設計し、デイビッド・シュワルツがXRPのコンセンサスシステムの仕組みを説明していたという。

初期のRippleチームは、「価値のインターネット」の実現を掲げてインフラ構築を進めていた。トークン化された資産と流動性を即時に移転できるオープンな金融ネットワークの構築が構想の中心だった。実地で検証するため、2013年末には小売店での初の決済実験も実施した。

近隣のレッド・ドア・カフェの店主を説得し、XRP決済を受け入れてもらったという。

当時のXRP価格は約0.02ドルだった。バルラ氏は、当時実験で使ったラテ1杯は現在のXRP価格換算で120〜150ドル(約1万8000〜2万2500円)に相当するはずだと紹介し、自身にとっての「ビットコイン・ピザ」のような話だと表現した。また、ネットワークは当時すでに強力なネイティブ機能を備えていたとも語った。

こうした回想について、バルラ氏は単なる逸話ではないと説明する。Evernodeが現在進める事業も、当時と同じ思想の延長線上にあるという。オープンな金融システムという初期構想を引き継ぎ、XRP Ledgerを基盤として、規制に対応したDeFi商品を提供するのが狙いだ。

インタビューでは、XRPが訴訟や規制を巡る不確実性を経て、本来の技術的な可能性に立ち返りつつあるとの見方も示された。初期のコーヒー決済実験で示された価値移転機能が、現在の制度圏向け商品設計にもつながっていることが、今回の発言の要点といえそうだ。EvernodeのNasdaq上場後、実際の商品投入とXRP Ledger活用の進展が注目される。

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