XRP 写真=Shutterstock

XRPが主要な節目とみられてきた1.15ドルを下回り、短期的な下落圧力が強まっている。大口投資家による売却に加え、ネットワーク活動の鈍化も重なっており、市場では0.90ドル近辺までの下落を警戒する見方が浮上している。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、XRPは6月20日、1.12ドルまで下落し、その後も1.13ドル前後で推移した。

今回の下げは、単なるサポート割れにとどまらない。反発のたびに戻り売りに押される展開が続き、上値の重さが一段と意識されている。XRPは6月11日に1.09ドルまで急落した後、15日には1.28ドル近辺まで持ち直したものの、同水準では上値を抑えられた。

その後も1.25ドルや1.22ドル近辺までの戻りを試したが、いずれの局面でも売りが優勢となった。

チャート上では戻り高値の切り下がりが続いている。短期的な上昇基調を維持するには、1.15ドルを早期に回復した上で同水準を維持できるかが焦点となる。ただ、現時点では明確な買い支えは確認されておらず、市場では反発局面が長続きしにくいとの見方が広がっている。

オンチェーン指標も弱い。Santimentのデータによると、大口投資家は直近5日間で3000万XRP超を売却した。保有量は38億2000万XRPから37億8000万XRPへ減少しており、短期的な需給悪化を示すシグナルと受け止められている。

ネットワーク活動の鈍化も鮮明だ。過去2週間でアクティブアドレス数は約5万から2万5000強へ減少し、ほぼ半減した。価格下落とオンチェーン指標の悪化が同時に進む中、市場では1.30~1.10ドルの支持帯が崩れつつあるとの懸念が強まっている。

短期パフォーマンスも低調だ。XRPは直近24時間で1%下落し、過去30日では約16%安、年初来では38%安となっている。足元で反発しても、中期トレンドを転換するには力不足との見方が出ている。

市場参加者の関心は次の下値めどにも向かっている。アナリストのアリ・マルティネズは0.90ドルを重要水準に挙げ、ChartNerdは0.70ドルまでの下落余地を指摘した。両者とも、1ドル割れの水準が次の強気相場に先立つ長期の買い場となる可能性があるとみている。

今後は、XRPが1.15ドルを早期に回復し、サポートとして定着できるかが最大の焦点となる。あわせて、大口投資家の売りが一巡するか、ネットワーク活動の落ち込みに歯止めがかかるかも、短期的な方向感を左右する重要な材料になりそうだ。1.15ドルの回復に失敗した場合は、市場の視線が1ドル、さらにその下の支持帯へと向かう可能性がある。

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