ビットコインの価格が上値の重い展開を続ける一方で、ファンダメンタル指標には改善の兆しが見え始めている。CoinPostが17日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産分析会社Swissblockは、こうした動きが弱気相場の転換局面に見られる初期シグナルに当たる可能性があると分析した。
Swissblockによれば、ビットコインのファンダメンタル指標は2月以降、下値を切り上げながら改善基調をたどっている。注目点は、価格の動きと各指標の間に乖離が生じていることだ。
ビットコイン価格は足元で6万6000ドル近辺で推移しており、1月の高値圏だった9万5000ドル付近から大きく下げた水準からなお持ち直せていない。
これに対し、Swissblockが示したファンダメンタル指標は、2月と4月に下値を切り上げ、6月も同様の流れが続いた。同社はこれを「安値切り上げ」のパターンと位置付けている。
個別指標にも回復の動きが出ている。流動性スコアは48、ネットワーク成長スコアは33と、いずれも2月の底打ち後に持ち直した水準となった。
これは、価格がまだ明確に反発していない段階でも、資金環境やネットワーク活動に関する指標が先行して改善していることを示す。
Swissblockは、このような動きは弱気相場の終盤にしばしば見られるとしている。ファンダメンタルが先に改善し、その後に価格構造が追随する流れは、相場が反転に向かう際の典型的なパターンだという。
足元で広がる価格と指標の乖離についても、同様の文脈で捉えられる可能性があるとの見方を示した。
もっとも、市場の見方はなお慎重だ。Swissblockは、弱気相場で確認されるファンダメンタルの安定化について、短期的な反発にとどまらず、中期的な底固めにつながるケースが多いと説明した。
一方で、価格がいつ回復に向かうのか、どの程度戻すのかについては明示していない。今回のシグナルは、目先の上昇を示唆するものというより、相場構造の変化を示す兆候として捉えるべきだとしている。
このため市場参加者にとっては、価格そのものだけでなく、オンチェーンデータや流動性の動きが先に変化しているかどうかが重要な観測点となる。ビットコイン価格は依然として高値圏を大きく下回る水準で横ばいが続いているが、Swissblockの分析通りファンダメンタルの改善が続けば、今後の価格構造にも変化が及ぶ可能性がある。
ただ、現時点で確認できるのはあくまで指標の改善傾向にとどまる。実際の価格反発の時期については、なお見極めが必要だとCoinPostは伝えている。