重要な通知だけを手首に表示するミニマルウェアラブル「Jaye Band」が、クラウドファンディングサイトのKickstarterで量産資金の募集を始めた。健康管理機能や活動量計測機能はあえて省き、通知疲れの軽減とスマホ依存の抑制を訴求する。米TechRadarが18日、報じた。
Jaye Bandは、スマホのあらゆる情報を手首に持ち込むのではなく、必要な通知だけを表示することに重点を置いた端末だ。開発チームは「現代の注意力危機に向けたミニマルスマートウォッチ」と位置付けている。
狙いは、スマホを頻繁に取り出して確認する行動を減らすことにある。必要な通知だけを手元で確認し、それ以外の情報はスマホ側に残す設計とした。集中を妨げる要素を増やさず、必要な情報だけをフィルタリングする点を特徴としている。
ユーザーは「おやすみモード」の時間帯を個別に設定できる。一方で、健康管理機能や活動量計測機能は搭載しない。機能の拡張ではなく、スマホを見る回数を減らすことを優先した。
ハードウェアもこうした方針に合わせて簡素化した。手首の内側で確認しやすいよう設計した小型のモノクロOLEDディスプレイを搭載する。サイズは38mm×14.5mm×7mmで、小型軽量のため日常生活でも目立ちにくいとしている。
開発チームによると、これまでに設計の見直しと改良を3回重ねた。現在は量産に向けた資金調達の段階にあるという。
Kickstarterでの目標額は5000ドルだったが、直近の調達額は3万5749ドルに達し、目標を大きく上回った。量産前の段階としては、一定の初期需要を示した格好だ。
価格は早期支援で129ドル。正式発売後の販売価格は249ドルとしている。発送時期は2026年12月を予定するが、クラウドファンディングの特性上、生産の遅れや供給面の支障が生じる可能性はある。
Jaye Bandは、ウェアラブル市場で広がるミニマル機器の需要を狙う。健康管理やフィットネス、メッセージ、アプリ連携など多機能化を進めてきた既存のスマートウォッチとは逆に、機能を絞り込むことで差別化を図った。
スマホをポケットに入れたまま過ごす時間を増やし、通知を確認した後に別アプリへ移ったり、SNSのフィードを見続けたりする行動を減らす構想だ。今後は、計画通り量産に移れるかに加え、こうしたミニマルウェアラブルへの需要が実際の購買につながるかが焦点となりそうだ。